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a flood of circle『NEW TRIBE』インタビュー
INTERVIEW[2017.01.18]
●次は『Rex Girl』
佐々木:これは元カノって事ですね、元カノソング。Rを取るとex Girlになるっていうだけなんですけど(笑)。亮ちゃんのex Girl(笑)。
●うわ。コメントし辛いわ(笑)。
佐々木:(笑)その人が結構ぶっ飛んでる人で、ぶっ飛びすぎてて女の子の友達もいなかったし、それが俺結構良いなと思ってて、別にその子だけじゃなくて、そういう人が良いなって。こだわりがあるからはみ出しちゃってるんだけど、はみ出して凄く不自由に感じて生きてる感じなんだけど、そのままでいて欲しいっていうのはちょっとある。
●はい(笑)。あと、これは姐さんのコーラスが。
佐々木:そう、姐さんのコーラス入ってます。ヤーヤーヤーって、いわゆるコーラスとして入れるっていうのは今までもイメージとしてあったんだけど、歌詞を歌うっていうのは初めてで、結構今までとは違うところかな。何か、ザブと録ってた時に、ピクシーズとか、スマパンとか、女性ベースがいるアーティストの話をしてて、いっぱいコーラス入れるんですよ。あれ可愛いよねって話になって。姐さんの声もとても良い、可愛い声なんですよ。だから、ザブは「何であれを武器にしないんだ?」って俺に言ってきて。今までは単純に姐さんが唄録りの日に居なかった事もあって。この時は一緒にいたから録れたし、じゃあ入れちゃおうって思ってトライした感じ。で、本当はもっとシンプルなガレージロックにしようと思ってたんだけど、ザブがもう、オクターバーっていうペダルを踏んで、オクターブ上も下もパンパンに入ってる状態にして。普通のガレージロックバンドだったら絶対やらないっていう音作りをしたんですよ。それも面白い所で、今までのガレージロックバンドの進化版ですね。

●9曲目『Rude Boy's Last Call』これもロックンロールですね。
佐々木:これはかなりシンプルなパターンで、一番こだわってるのは、全部の拍でシンコペーションしてるんですよ。全部くってるっていう。
●おー。(シンコペーション:意図的に拍のリズムをずらす手法)
佐々木:俺、後からザブに言われたんですけど、a flood of circleの音楽の特徴はシンコペーションだって言われて。確かに俺シンコペーションにめっちゃこだわってたわって思って。それはジャズとか、ブラックミュージックの影響だと思います。それをロックンロールでやる感じ。ひたすらシンコペーション。そうすると唄もメロディも全部前のめりになるから、ちょっとね、1/4拍子がひっくり返って聴こえるところがあるから、そこが気持ち良いんですよね。歌詞はアラビアでの乗換えが大変だったって話です(笑)。
●(笑)資料で佐々木君が乗換えの最後の人だったって。
佐々木:そうなんですよ。俺が一人で先にロンドンに行ったので、その乗り換えの時の遅刻しそうだったっていう話です。ドーハで凄い綺麗な空港なんですけど「アラビア訛りの神様」は、なんで神様かって言うと、デカイ空港の上のスピーカーから声が流れてて、それがちょっとリバーブかかったみたいな感じで、凄い神の声みたいって思って(笑)。これはDメロの「長い旅路の」って所のギターの音をザブとスッゴイ試行錯誤して作ったので、出来た時はハイタッチしましたね。あと、タッチウッドっていう儀式があって、こうやってやるんですけど(と言って机を手のひらで叩く)、これ絶好調とか、今超良いの出来てない?って時に口に出して言わないんですよ。マジ最高じゃんって言わないでこうやって叩くんですよ。我慢するんです。言っちゃうと逃げてっちゃうって言って。溜めるんですよ、木の精霊にこのまま行かせてって。で、目線だけで叩くんです。

●はい10曲目、『The Greatest Day』
佐々木:このアルバムは、例えば『月面のプール』みたいなアコースティックのバラードを一曲も入れてないので、結構それもこのアルバムのキャラクターかなと思うんですけど。ナベちゃんが少し抜いて叩く曲を入れてないって言うか、結構パンパンに叩いてるバラードっていう感じかな。昔で言うと『コインランドリーブルース』とかもそうだったんですけど、多分ナベちゃんの天然な部分なんですよ。それを進化させたのがこれかなって。バラードなんだけどナベちゃんパンッパンに強く叩いてるっていう。
●はい。壮大な感じの。
佐々木:ザブは「This is the RADIO SONG!!」って言ってて、ラジオでかかるべき曲だって。この曲本当はイントロがこの2倍あったんですけど、ザブが大胆にカットして。それは功を奏したなって思います。このAメロのメロディ気に入ってて、ちょっと半音ずれたような、下手すると音痴に聴こえかねないメロディを唄ってて、それも結構チャレンジって言うか。気持ち悪いけど気持ちいいっていう感じにしたかったんですよね。歌詞で気に入ってるのは「せーの」のところです。もっとね、暗かったんですよ。この「せーので」って抜けた言葉が書けたときにちょっとリラックスしてかけたんですよ。凄い何気ないことなんだけど、これがあるかないかで曲の印象が全然違って。ここが書けたときに「あ、出来た」って思いましたね。
●寄り添ってる感じがあって。
佐々木:うん、寄り添ってたいんだけど、離れなきゃいけないっていう事についての歌かな。人は進んでいくし、いつ離れるかもわかんない。ついこないだまでは一緒に居たのに、離れちゃったりしちゃうから。また会えるって思いたいなって。俺特定の宗教がないんで天国とか地獄とか信じてないんですけど、何となく、死に別れた人ともどっかで会えるんじゃないかなって思ったりしちゃうんですよね。ライブの会場も「今限り」ってところがあったと思うけど、何か、また会う為に唄うっていう感じ。そういう希望を捻じ込んでる、それが「せーので 進むために」が書けたのが良かった。これが書けなかったらもっと重かった気がして。

●11曲目『Wolf Gang LaLaLa』
佐々木:これはめっちゃ気に入ってる曲で。Aメロのコード進行とか、普通のスリーコードで行っちゃおうかと思って、初期のクラッシュくらいコードを少なくして。でもAメロにちょっと違うコード進行が入ったことによって今っぽくなったかな。リズムは結構ナベちゃんのツービートっていう感じ。メロコアのツービートじゃなくてナベちゃんのツービート。
●はい、歌詞の狼っていうのは何を表してるのかなと。
佐々木:これは、ちょっと1曲目と繋がってて、「月」で、最初は犬で月を見て変身で、要するに狼男って事なんだけど(笑)、ロックンロールバンドは夜に変わるモンなんで。僕ステージで変わるねとか、普段話すとこんなに柔らかいんですねとか言われて、狼男だなと思って。月の唄多いし。後はやめていったギタリスト、キョウスケもそうだし、セイヤ、Duran、ソネさん、大さん、レコーディングで一緒にやってくれた4人のギタリスト、岡庭が居て、2回しかライブやってない人もいて。前にずっとやってきたマネージャーも、ビクターの人もそうだし、死んじゃった人達もいて、全ての離れちゃった人に向けて「走れ」って言ってます。戻れないけど、少なくとも「会えた」っていう。

●では最後『Honey Moon Song』
佐々木:この曲ね、夏のレコーディング最初の3曲が出来たくらい、『Rock'N’Roll New School』とかと同じくらいにはもう出来てて。ゲネの時にメロディだけ唄ってたらディレクターに「結構それ良さそうじゃん」って言われて。マジすかって取って置いたんですよね(笑)。あとから歌詞を書いたんでこういう曲になるとは思ってなかったんだけど、逆に一番最後に歌詞を書いたんでちょっと時間かかったかな。
●凄いいい曲ですね。これを最後にしたのは?
佐々木:この曲を最後にしたのは、これしかないって思ったんですよ。誰も異論がなくて。多分、メンバー3人とスタッフ3人で6つ候補の曲順があったんだけど、全員最後はこの曲だったかな。それぐらいこの曲がここに収まるべきって考えてた。ゴールデン街に「HIP」って店があるんですけど、そこにおいてあるギターがあって、HIPで一番歌ってる曲ですね。

●はい、ではアルバムの締めコメントとツアーの事を教えてください。
佐々木:ザブと出会った事によって開眼した俺達っていう感じで、例えばロンドンにいってザブが認めてくれたのが俺達のプライドになったけど、別にロンドンが認めてくれたわけじゃないから、もっとそれぐらい行きたいなと思ってます。誰が聴いても分かる音源を作りたいから、『NEW TRIBE』は今までの俺達の集大成とか完成形じゃなくて、新しい形のスタート地点っていう感じがしてるんですよね。だからツアーとかも含めて、2017年はね、下地を作る部分がまだあると思ってて、まだ修行だと思ってる(笑)。
●新しい下地(笑)。
佐々木:そう。あと、今テツと凄い良い感じなので。ギタリスト12人目にして初めて骨を埋めるつもりで来たっていう奴が入ってきたんで。今絶好調状態ですね。アルバムのツアーが全県ツアーぶりなんで、新曲をガッツリ聴かすツアーは久しぶりなんですよ。3年ぶり?俺自身も凄く楽しみだし、フラッドの過去最高のツアーを見せますっていう。アルバムツアーだから新曲全部絶対演るし。あと、レアな昔の曲も捻じ込んで行くと思うんで。何処に来ても楽しいツアーにします。
●ありがとうございました。
(文・朝倉文江)


『NEW TRIBE』
■CD 
01. New Tribe
02. Dirty Pretty Carnival Night 
03. Flyer’s Waltz
04. BLUE
05. ジュテームアデューベルジャンブルース 
06. Rock’N’Roll New School
07. El Dorado
08. Rex Girl
09. Rude Boy’s Last Call
10. The Greatest Day
11. Wolf Gang La La La
12. Honey Moon Song

■DVD(※初回限定盤のみ)
01. Christmas Time
02. コインランドリー・ブルース
03. 月面のプール
04. BLUE
05. Party!!!
06. I LOVE YOU

初回限定盤[CD+DVD]
TECI-1534 / 3,500円(税別)
・DVD:2016.12.1 Billboard Live Tokyo「a flood of circle 10th AnniversaryClimax “X’mas Party!!!”」ライブ映像を収録
・バイノーラルレコーディング選択可
・初回プレス分のみ「ホログラムジャケットステッカー」仕様

通常盤[CD]
TECI-1535 / 3,000円(税別)

Imperial Records
2017.1.18発売
LIVE SCHEDULE
a flood of circle ワンマンツアー
”NEW TRIBE-新・民族大移動-”
3/02(木) 千葉LOOK
3/04(土) 横浜Club Lizard
3/10(金) 水戸LIGHT HOUSE
3/11(土) 熊谷HEAVEN’S ROCK VJ-1
3/17(金) 神戸太陽と虎
3/23(木) 大分club SPOT
3/24(金) 長崎Studio Do!
3/26(日) 京都MUSE
4/06(木) 盛岡the five morioka
4/07(金) 仙台CLUB JUNK BOX
4/09(日) 郡山HIP SHOT JAPAN
4/11(火) 八戸ROXX
4/13(木) 旭川CASINO DRIVE
4/14(金) 札幌BESSIE HALL
4/16(日) 函館club COCOA
4/21(金) 金沢vanvan V4
4/22(土) 長野J
5/14(日) 四日市CLUB CHAOS
5/19(金) 高松DIME
5/20(土) 松山SALONKITTY
5/26(金) 広島SECOND CRUTCH
5/28(日) 岡山PEPPERLAND
6/02(金) 大阪AKASO
6/04(日) 福岡CB
6/09(金) 名古屋BOTTOM LINE
6/11(日) 東京Zepp DiverCity Tokyo -FINAL-
”NEW TRIBE-新・民族大移動-”~Extra Tour
6/17(土)沖縄Output
6/18(日)沖縄Output
※全公演前売り3,500円

詳細は公式HPにて

■公式HP http://www.afloodofcircle.com/