ジャズシンガーに興味を持つとまずはアメリカのレジェンド達の歌を聴きたくなりますが、日本にも素晴らしいボーカリストはたくさんいます。
この記事では、日本人の有名女性ボーカルを紹介します。
ネットで「日本人 女性 ジャズボーカル」で検索すると結構名前はたくさん検索できます。
ただ、中には歌謡曲がメインの方もいて、ジャズ初心者には困惑するのではないかと思います。
この記事では、ジャズシンガーと呼ばれる日本人女性ボーカリストのみ紹介します。
この記事を読むと、一般的に日本で有名な日本人女性ジャズボーカルを知ることが出来て、それぞれの名曲・代表曲・定番曲を理解することが出来ます。
阿川泰子
日本人ジャズシンガーとして最も売れたのが阿川泰子です。
80年代に出したアルバムが、ジャズボーカルとしては異例の9万枚売れています。
また、80年代後半には今日本テレビでやっている「おしゃれイズム」の前身の番組「おしゃれ30・30」で古舘伊知郎と司会を務め、毎週必ず1曲歌っていました。
彼女は、当初女優を目指し文学座に入り(同期生に松田優作など)少し映画にも出ていましたが、あまり売れることなくジャズシンガーに転身しました。
彼女の歌は、「シュガーボイス」と言われとてもキュートな歌声が特徴で、いい意味軽いです。
売れた要因として当然ながら彼女の美しさもありますね。
このサマータイムもジャズでは定番曲として有名ですね。
Akiko
日本人女性ジャズシンガーとしてテレビにはほとんど出ていない為、知名度は低いですが、ボーカリストとしての実力は絶対すごいので紹介します。
Akikoは、2001年にデビューし、その年に出したアルバムで『スイングジャーナル』誌主催2001年ジャズディスク賞「ニュースター賞」、スイングジャーナル誌選定「GOLD DISC」を受賞しています。
バリバリの現役で、全国でライブもやっていますので是非一度聴いてみてください。とにかく上手いですから。
綾戸智恵
日本人女性シンガーの中では、最も売れたボーカリストのひとりです。2003年には紅白歌合戦に出場し名曲「テネシーワルツ」を歌っていました。
歌唱スタイルは、パワフルなピアノ弾語りです。
若い頃アメリカに渡り、ライブハウスでライブをしたり教会でゴスペルを歌うなど。その後アメリカで結婚もして日本に帰ってきて本格的にライブ活動を開始。
メジャーデビューは、41歳。ライブの見どころのひとつに彼女のおしゃべりもあります。
現在も活動していますので、是非!
伊藤君子
日本の女性ジャズボーカリストとしては大御所の伊藤君子です。
スタートは、歌謡曲の歌手でしたが、その後は潔くジャズ一本。未だに現役で全国のライブハウスで活躍されています。
しばた はつみ
しばたはつみは、1968年に旧芸名でデビューしますが、一度辞めてアメリカで暮らし、1974年に改めてしばたはつみでデビューすることになります。
1977年には、「マイ・ラグジュアリー・ナイト」で紅白歌合戦にも出場しています。
ジャズシンガーと言うより歌謡曲の歌手と言った方がいいかもしれませんが、ジャズのアルバムも多数残しており、知名度は高いので今回紹介しています。
リズム感のあるスキャットが特徴的ですね。
Shiho
元Fried Prideのボーカルが、今回紹介するShihoです。
Fried Prideの活動は、2001年~2016年までですから、私の印象としては、Fried PrideのパワフルなShihoのイメージしかありません。
Fried Pride自体ロックやポップスも多いのでジャズシンガーとして紹介していいか、少し迷いましたが、現在はジャズボーカリストとして精力的に活動しているので今回紹介しています。
彼女の歌は、日本だけでなく世界にも十分通じる圧倒的な上手さなので、是非聴いてほしいです。
現在、全国のライブハウスにも多数出演しています。
ちなみにお値段を調べたところ現役バリバリということもあり、いいお値段です。
定番曲「Take Five」をここまで歌えるのはすごい!
鈴木重子
鈴木重子さんは、1995年にデビューした東京大学法学部卒業の異色の女性ジャズシンガーです。
鈴木重子さんの歌はひと言でいうと「癒し系」です。休日の昼間に聴くのにぴったりの歌ですね。
時々テレビにも出演しており、私の記憶に残っています。
特にNHKの「課外授業ようこそ先輩」の放送。この番組は自分の母校に行って生徒たちと触れ合い自身の得意分野の授業をするという番組です。
そこで男子小学生に触れて「君はどうしてこんなに身体に力が入っているの~?」と言って驚いているシーンが忘れられません。
鈴木重子からすると現代の小学生の身体のこわばりがすごく気になったようです。
女性らしい美人ジャズシンガーです。「Wave」は名曲ですね!
中本 マリ
中本マリは、高校時代に既に女性4人組のコーラスグループでプロデビューをはたしますが、23歳でジャズボーカリストに転身し、その後はジャズひと筋で活動しています。
渡辺香津美、日野皓正、ジョージ川口など日本を代表するミュージシャンと共演しており彼女のクオリティの高さを伺うことが出来ます。
現在も精力的に活動しておりますので、円熟の中本マリの歌を是非聴いてみてください。
平賀マリカ
平賀マリカは、2001年にジャズスタンダード集をリリースした正統派女性ジャズシンガーの一人です。
その後は、数々の賞を獲得し日本のジャズボーカルに大きな功績を残しています。
また、マンハッタン・ジャズ・クインテットなど海外のそうそうたるメンバーとの共演も多く、現在も全国でライブを開催しています。
ジャズボーカルを教えているので平賀マリカから直接レッスンを受けることができます。
こんな美人の先生からジャズを教えてもらったらホント楽しいと思いますよ。
ケイコ・リー
ケイコ・リーは、21歳でピアノを習い始め、当初ピアニストとしてプロになり、その後1995年に「IMAGINE」でデビューしたジャズシンガーです。
ジャズを中心に他ジャンルのカバーも精力的に歌っています。
ケイコ・リーの特徴は、何といってもハスキーな声と歌唱力。
本人は幼い頃から自身の声が嫌いだったようですが、「楽器と渡り合える歌声」とミュージシャンから評価される彼女の奥深い声を聴いてほしいです。
現役バリバリですから全国の有名ライブハウスでケイコ・リーの歌声を聴くことが出来ます。
齋藤悌子(さいとうていこ)
齋藤悌子は、沖縄県宮古島出身の80歳過ぎてプレイクしたジャズシンガーです。
戦後、アメリカの占領下の沖縄で高校生の頃、米軍基地のジャズシンガーとしてオーディションに合格。
その後、米軍キャンプで10年間歌い続け、結婚後も夫の実家の千葉県に引っ越してホテルのステージで歌い続けました。
1989年、石垣島に移り住み娘の経営するレストランでも歌っていましたが、旦那さんの急死によって10年間歌うことを止めてしまいました。
70歳を前に再び歌いはじめ、2022年(86歳)にファースト・アルバム「Teiko Saito meets David Matthews -A Life with Jazz-」をリリースしました。
2023年には東京での公演を開催し、80歳を過ぎて今のりにのっているジャズシンガーの一人です。
【ジャズ】日本人の有名女性ボーカルを紹介! まとめ
日本人の女性ジャズボーカリストは、素敵な方がたくさんいらっしゃいますね。
皆さん、真剣に歌う姿は美しいです。
日本のジャズ界を盛り上げていってほしいものです。
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