■2014.12.06 新宿Marble
LOVE LOVE LOVE ワンマンライブ「GO TO THE ”1205” in TOKYO」
REPORT[2014.12.29]
年末恒例?LOVE3のワンマンライブが東京・京都にて開催された。東京公演をレポート!いつものSEが流れるとお客さんから手拍子が上がり、メンバーがステージに現れる。3人は笑顔だ。1曲目は『夕焼けルーシー』からガツンとスタート!力強い寺井の歌声から始まるエモーショナルなナンバーだ。サウンドを支える澤本のドラムに刻み込む寺井のベース、切り裂くような浦山のギターに味のある歌声が乗り、ぐいぐいと引き込まれていく。3声のコーラスも真っ直ぐ飛んで来る、気合いは充分!2曲目は空に駆け抜けていくような爽快感のある『夏音色』。エモ、ドラマティックと来て、次はロックナンバー『Thunder Bolts』、威勢のいい吼えコーラスも面白い。彼等のふり幅の大きさを見せ付けられているようだ。ここで「あらためまして今晩は!LOVE LOVE LOVEです!」と挨拶。寺井の「今日はもう、しゃべらないから!」という宣言に場内からはクスクス笑いと「本当に?」とのささやき。喋るより曲を演りたい、という事らしいが、きっと話も沢山してくれるんだろう、と見抜かれているんだ。お客さんはみんな微笑んでいる。ワンマン特有の親密感が会場を満たしていた。特徴的なフレーズが流れて『HaTeNa』へ。弾むリズムに皆楽しそうに揺れている。次はカラフルなギターが爪弾かれて『五感でモーション』。柔らかに流れるメロディの中にドキリとする歌詞が仕込まれていて、ポップスだけど、とても深い曲。こういうのをさり気なくやってしまうのも彼等の持ち技なんだろう。続けて『憂鬱なガール』を演奏。普段は聴けないナンバーが入るのはやはりワンマンならでは。良い曲が多いなぁ、と改めて思う。ドラムとギターで繋ぐ中、寺井がツイキャスでやったリクエスト企画の事を話す。そう、今回のワンマンに向けて、聴きたい曲のリクエストを聞くコーナーがあったのだ。「曲のバラけ具合が半端なかった!」と裏話へ。票の集中した上位6曲以外は1票2票のリクエストが本当に沢山あったそう。浦山「意外とバラードが多かったけど、そればかり演ったら悲しい気持ちになっちゃうかも(笑)」とネタ的なトークも。
『ライター』、『Yesterday』でしっとりした後は軽快なドラムでカラーを変えて新曲『Walk in the Morning』を演奏。明快な恋愛を歌う、ノリの良いポップナンバーだ。間奏ではギターの見せ場もあって、今後のライブでの定番曲になりそう。次は『祭り』、この曲はそんなにライブで演奏されていないので、聴けて驚きつつも嬉しかった!言葉使いも独特で興味深い。緩急織り交ぜたアグレッシヴなプレイに拍手が湧いた。リクエストコーナーに戻って、ドラム・澤本のブルースハープから始まる『ブルーズとレイン』へ。彼等が学生時代に自主制作していたCDに収録されている曲なのだが、今回のツイキャス企画で浦山からリクエストをぶっ込んだ所、iTunesではまだ販売されている事が判明!浦山の呟きと共に票が集中したそう。浦山&寺井の「歌詞から妄想する話」や大学生の頃の脱線話もあって、和やかなムードに。そして次もその頃の曲、バンド名の由来になったという『愛を...』を演奏。全編をほぼ「愛を」という歌詞を繰り返し、終盤には浦山がボーカルを取る小節がある曲。これも超・初期の楽曲だけれど、曲の持つ精神性や素朴ながらも聴く人の心を惹き付ける魅力は全く色褪せない。むしろ根本的な処は全く変わらない、ブレのないバンドなんだなと再確認してしまった。
後半戦は『レイニーデイ』から『パートタイムビリーバー』へ続けて演奏、スピード感の増していくプレイにお客さんも楽しそうに弾んでいる。ドラムの見せ場もあって大盛り上がり!3曲終わった後に「息が切れる(笑)」とぽろっと話す寺井に笑いが起きていた。天然と言うか、飾らない「そのまま感」もファンに愛されるポイントなんだろう。次は今回リリースされた限定盤から『Rain』を演奏。LOVE3には「雨」というモチーフが多いけれど、また違った一面を見せてくれた曲だ。『ステラ』、『プラネタリウム』と星にまつわる名前の曲が続き、ラストへ向けてアッパーな『1・2・3』をプレイ。3人の掛け声や間奏のキレッキレのギタープレイ、ハイトーンからのシャウトがエモーショナルでグッと来る。以前インタビューした時に、澤本が「寺井さんの出せるギリギリの所の声が凄く良いんです」と言っていた事を思い出した。これもそういう曲なのかもしれない。次は盛りあがり必須の『Mr.グッド』、コール&レスポンスもライブアレンジもガッチリ盛り込んで、正に「最高です!」な気分。そして本編最後のMCで来年、京都MUSEでワンマンを演る事を発表。2015年はそれに向けて動いていく年になるようだ。最後は『サーチライト』を演奏。歌詞の世界が彼等の決意と共に迫ってくるようだった。
アンコールに出てきた3人は来年の展望を話しつつも、グッズの紹介から話は脱線してネズ○男、ねずみ小僧、目○親父~時事ネタの妖怪ウォッチへ。浦山&寺井は一瞬あの振り付けも披露(笑)。アンコールの1曲目は決意の曲『アンサーソング』でじっくり聴かせて、最後の最後は『サイダー』で皆で楽しく踊って盛り上がって終了。新旧取り混ぜたレアナンバー満載の2時間越え!彼等の歴史や決意、次への一歩が見えた、とても濃いワンマンライブだった。