グッバイフジヤマ『この胸いっぱいの愛を』インタビュー
INTERVIEW[2016.11.02]
『この胸いっぱいの愛を』、この曲が出来た時、もう、喜んじゃった! 今までお世話になった、バンドに出会ってくれた人に歌ってます。めっちゃ感謝してるこの気持ちを分かち合えたら良いなぁって。

わっしょい楽しいだけじゃない、このバンドは一体何だ?
「盛り上げたりハッピーな感じも好きだけど、僕らの根本にあるのは、歌」と言う、ボーカル中山とギターの小島に真相を聞く!バンドのプチヒストリー、新譜の全曲紹介もあり!
●よろしくお願いします!初めましてなので、自己紹介をお願いします。お名前、パート、バンド内での役割と好きな物・嫌いな物を教えてください。
中山:ボーカルギターの中山卓哉と申します。バンド内での役割は主に作詞作曲と、あとは…何だろ?
ルー:リーダー?
中山:僕等、皆で意見を出し合うんでリーダーとかあんまりないんですけど、大まかな舵を取ってるのは多分僕です(笑)。好きな物は肉です!肉が大好きでステーキの食べ放題とか行きます。嫌いな物は…虫?ゴ○○○とかですかね。後は、裏切りとか嫌いです。
ルー:僕は、ギターの小島Lue秀和、ミドルネームで「Lue」って書いて「ルー」って読ませてるんですけど、全然日本人です(笑)。国産です。役割は、超絶ギターとパフォーマーです。あはは(笑)。僕、結構バカなんで、頭が悪いのが喋ると分かっちゃう。みんなの心を柔らかくする(笑)
中山:凄く良いヤツなんですよ。圧倒的に良いヤツで。なので精神的支柱。
ルー:ありがたい話です。好きな物は「綾鷹」です。(と、持っていたペットボトルを指差す)。「綾」って呼んでるんですけど。「僕の綾」的な感じで。
中山:あっはははは(笑)。
ルー:嫌いな物は…僕は納豆が一切食べられなくて。子供のとき食べてたんですけど、花粉症みたいな感じで、自分の中でキャパを越えてしまったんですよ。それから一切食べられなくなって、隣で食べられるのも嫌だなって。匂いもあんまり。
●ルーさんご出身はどちらなんですか?
ルー:僕神奈川県です。川崎市。
●ああ、関西だからとかじゃないんですね。中山さんは?
中山:僕は山梨県甲府市です。なのでバンド名にフジが付いてるんです。
●はい。今日はお二方なので、ドラムとベースについても。どんな人達ですか?
ルー:俺星美言う?ドラムの高原星美、僕と星美が神奈川出身で、中山とベースの中澤健介が山梨出身なんです。ちょうど2・2で神奈川組と山梨組っていわれてるみたいで。星美は凄いしっかり者で。卓哉がリーダーだったら、星美は…。
中山:キャプテン?事務的なこと凄いやってくれる。
ルー:元々頭が良いんで、凄い色んな計算とかも得意だし、人をいじるのも得意で。
中山:よく虐められてるよね。揚げ足取られてる(笑)。
ルー:頭の良い感じでディスられて言い返せない。でも凄い大好きです。
中山:あいつ何が好きかな。ヤクルトスワローズのファンで。よく見に行っています。あとThe Beatlesがめちゃめちゃ好きです。嫌いなもの何だろ?
ルー:あ、牡蠣。広島行った時に皆で食べに行こうってなったら食べられないって。
中山:で、ベースの中澤健介は、僕は高校からの付き合いで。元々、健介がやってたバンドが山梨の高校生の中では有名でよく見に行ってたんです。学園祭のコピバンを一緒にやったのがきっかけで、でも上京して大学に入ってからは友達としては仲良かったけど、バンドはやってなくて。社会人になって、バンドを始めようとしたときに、もう一人山梨出身の別のドラマーが居て、そいつの幼馴染だった健介を誘ったんです。その、三人とも幼馴染みだったんですよ。で、その始めのドラムが紹介してくれたのがルーで。
ルー:僕はそのドラムと専門学校が一緒だったんです。
中山:で、そのドラムと親友だったのが、現ドラムの星美なんです。全部繋がっててわけ分かんないですよね(笑)。
●友達同士で繋がったんですね。
中山:そうなんですよ。ベースとは幼馴染みなんで、あいつが考えてる事は全部分かるから、アイツも俺の事分かるんですよ。だから一番逆に仲良くないかもね。仲良いけど分かりすぎて(笑)。でもウチは全員仲良いよね。
ルー:うん。同い年なんですよ、僕等。
中山:健介が好きなものなんだろ…凄い変わり者なんですよ、無口で。でも話すと面白くて。あ、健介が好きなものはルーです。
ルー:あ、僕です。
中山:僕ら移動車の中で大喜利とかするんですね。ルーは結構面白くないんですけど、健介は絶対笑っちゃうんですよ(笑)。だから健介はルーの事大好きです。
ルー:僕と健介が運転手と助手席の時の会話が、僕たちは普通にしてるんですけど、ちょっとおかしいらしくて(笑)。
中山:会話がかみ合ってないのに続いてるんですよ(笑)。健介が嫌いなものは…あ、人前で喋る事が苦手です。
●はい。バンド名の由来ですが、出身地をもじったんですか?
中山:あ、一番最初はル○○ンフジヤマだったんですよ。最初の一年間。
●あー。だからアカウントとかに残ってるんですね。
中山:そうなんです。ル○○ンの意味を知らなくて、語感が可愛いなって思ってたんです。フジヤマは、元は全員山梨出身だったので、『富士山』って付けようって。で、僕、フジファブリックがめちゃくちゃ好きで。社会人辞めてバンド始めるきっかけになったのも、志村さんが亡くなった事だったんです。人生に後悔したくないって思ってバンドを始めて。それもあって「フジ」は絶対つけたくて。一年くらい活動して、 MINAMI WHEELに出れるってなった時に「名前を変えないとこれから先、活動に困るよ」って色んな人から言われて。で、「ランニングマン」にしようと思ったんですけど、先輩のバンドマン達が「ランニングマンじゃ駄目だ!山梨から出てきたんだからグッバイフジヤマだ!」って言われて丸め込まれて。で、「グッバイフジヤマ」です。
●わははは(笑)。
中山:他人が決めてるっていう(笑)。
●2012年から活動開始?ですか?
中山:あ、2012年の9月からグッバイフジヤマで。その前は名前もメンバーも違うんです。元は2011年の春くらいから。
●皆さんおいくつなんですか?
中山:僕ら今年28・29の歳です。当時就職してたのは僕だけで、あとはフリーターでしたね(笑)。23か4の時に始めました。2012年から本格的に始めて、今の形になったのは2015年からです。前は鍵盤の女の子と別のドラムが居て4人で、2013年の頭にルーがギターで入って5人編成になって。MINAMI WHEELに出てから、バッと環境が変わってお客さんが増えて、当時事務所が付いたりとかして皆本気になり始めて。それまでは遊び半分な所もあったんですけど。で、ギター上手い奴を入れようって話になってルーが入って、5人体制になりまして、2013年の5月くらいに初めて全国流通のシングルを出したんです。それは売切れてもう売ってないんですけど。そのあとドラムと鍵盤が抜けちゃって、しかも2014年の1月にリリースが決まってたんですよ。ファーストのミニアルバムで『5人はアイドル』ってタイトルも決まってて、それなのに3人になっちゃって。しかもワンマンも決まってたし、でもメンバー3人しか居ないし(笑)。
ルー:それ、今、めっちゃ走馬灯のように思い出した。
中山:で、ヤバイなと思ってた時に星美が連絡くれて。「叩くよ」って言ってくれて「お願いします!」って。当時の事務所の人とも色々話し合いましたね。
●もう一から雰囲気も作り直すみたいなもんですよね。
中山:はい、そこから2年くらいかかりました、今の形になるまで。僕がずっと、2年くらい落ち込んでて。どういうバンドにしたら良いかわかんなくて。残ったメンバーでどうやってやって行こう?って。僕とベースは止めようかって話もしてて…でも、ルーだけ結構元気で、そのおかげで続けられた。
●救世主じゃないですか!
ルー:よく言われます、酒飲んでる時ね(笑)。
中山:ありがとう!(笑)。で、結果的に初めてのワンマンは今の4人なんですよ。その時に初めて見に来たのがLadder Recordsのスタッフさん。でも全然ダメで零点のライブでした(笑)。2014年は、まだ4人でやっていくって覚悟が無かったんで、サポートの鍵盤に入ってもらってました。ずっとふわふわしながら「バンドの感じが見えねぇ」って思ってた。お客さんがガクンと減るわけでも無いし、何故かサマソニとかロッキン入賞したりとか、良いイベントにも呼んでもらったりとか…自分達が思ってる以上に何でだろう?っていう感じになってて、よくわからなかったです。その頃『ひばりくんの憂鬱』って曲があって、初めてのワンマンで披露した曲なんですけど、それのおかげで2014年は乗り切れた感じですね。…2014年の末くらいに、星美と話してて「かっこいいな、ビートルズ」ってなって(笑)4人で行かねぇ?って鍵盤をナシにして。
ルー:うん。でも何か、根拠は無いけど4人でいける気がしたんだよね。
中山:で、4人になって一発目のライブがめっちゃ良かったんですよ。4人無敵じゃね?って帰りの車で盛り上がって(笑)。
ルー:あはは(笑)。
●何だこの無邪気感(笑)。
中山:(笑)いろいろありつつ、2015年は「おとなしめ」な感じでやってたんですよ。前はダイブとかサークルモッシュとかあったんですけど、そういうのナシで。
ルー:割と歌ものっぽいね。
中山:そう。2015年は、『スイートセブンティーン』からLadder Recordsと一緒にやるようになって。CDはめちゃくちゃ良いのが出来た!でもライブはどうしたら良いか分かんない感じになってたよね。ありがたいことにライジングサンに出させて貰ったり。でも自分達的には掴みきれなくて。
ルー:うん。CDは4人になって、逆にこれがファーストだ!みたいな感じになってたけど。
中山:セカンドミニなんですけど、これが今の4人でのファーストなんで。だから2015年が僕らの中ではスタートだと思ってます。
●じゃあそのCDの制作から別物になったみたいな。
中山:そうですね。そこから変わりましたね。サウンドも変わって速い曲が増えました。昔はゆったりしてる曲が多かったけど。ギターのアプローチとかも変わったしね。クアトロワンマンの直前くらいに僕がやっと立ち直り始めて、それまで全然ダメだったんですけど。で、2016年の8月くらいに、1本1本のライブ、思いっきりやってみよう!、もっと面白くしよう、って。入場から退場まで、MCから何から、面白い事をやろうって始めて。ここ最近の2ヶ月とかなんですけど、お客さんの反応が明らかに違うんですよ。盛り上がり方とか反応とか。まだ変わっていくかも知れないですけど、一歩一歩を大切にする事が大事なんだなって。
●意外と紆余曲折があって、こうなってるんですね。
中山:そうなんです。だから時期によって違うバンドになってます(笑)。お客さんの感想も全然違います(笑)。だけど、今が一番良いって思ってます。