LOVE LOVE LOVE 『HEART BEAT』インタビュー
INTERVIEW[2015.10.14]
今年はDIY年間…本当の意味で自分達で歩き始めた。
そういう意味で今回のアルバムは大きな一歩になったなって。
思っていたのは前向きになるものにしたいなと、先に希望があるアルバムに。

3年ぶりのフルアルバムは全て自分達で作り上げたLOVE LOVE LOVE100%!
彼等の本質に立ち戻った歌たちは、心地よい暖かさで耳をくすぐるんだ。
迷っても凹んでも、前を向いて進んでいく。それも無理やりじゃなく、自然に。
本当の意味での強さを思い出させてくれる。この歌と一緒に歩いていこう。
●アルバムリリースおめでとうございます。久しぶりなので近況からお願いします。
浦山恭介:最近、筋肉痛が治りにくくなってきました。
澤本康平:(笑)。
浦山:筋肉痛になったら三日間くらい治らないですね。その状態で車の運転するとアクセル踏むのすらしんどい、みたいな感じです。
●危ないじゃないすか。なんで筋肉痛に?
浦山:階段の上り下りをちょっとしてて…浦山です。
●(笑)はい、寺井さん。
寺井孝太:近況ですか?やっとアルバム制作が終わって、一段落みたいな感じかな。今期の色々は。また来年の制作が始まりつつあるんだけど、レコーディングは多分しないですね。やっても1、2回とかかな。とりあえず一段落です。
●お、じゃあ余裕が出てきた?
寺井:余裕は無いですわ(笑)。ツアーとかもあるんでね。制作はまあ、落ち着いたかなって感じです。
澤本:僕は、最近は…チョコスティックパンにはまってます。
全員:ははは(笑)。
澤本:何かとすぐ食べれるし、量も多いし。8本とか入ってて。レコーディングでも移動中とかでも食べれるんで(笑)。重宝してます。安いし!この前100円で買ったで。
寺井:コストパフォーマンス高いな。
浦山:いつかスティックもチョコスティックパンになってるかも知れません。
●(笑)オチありがとうございます。では音源の事を。『HEART BEAT』、フルアルバムは三年ぶり?
浦山:3年になりますかね。
澤本:『Sun in the Rain』からはそうじゃないかな。
浦山:2012年か。
寺井:3年。
浦山:3年ぶり、しかも2枚目っていうね。
●そうか、フルアルバムだと2枚目になるんですね。結構多作なのにね。
澤本:そうですね(笑)。
●ではフルアルバムに向かっていった気持ち等、教えてください。勿論12月の京都MUSEワンマンにも繋がっていくものだとは思いますが。
浦山:まず、その間に『Flag』っていうミニアルバムを自主レーベルから出して、この二年間はライブを中心に、会場限定盤を3枚、アコースティック盤を3枚、出してたけど、それは何ていうか、自分達を応援してくれてる、ライブに来てくれるお客さんであったり、ライブハウスで会う新しいお客さんに向けてっていうところだったんですけど。京都MUSEでワンマンをやるっていうのもあるんですけど、何か曲もいっぱい出来上がって来て、僕らを知ってるお客さんも一回りした感があったんで、
●一回り?
浦山:何て言うか、LOVE LOVE LOVEを知ってて、アルバムも聴いてっていう人は。僕らがメディアに色々出させてもらってた時とはちょっと時間が空いて、でも曲は出来てるし、改めて流通っていうものに乗せて、聴いて貰う機会を作りたいなと思って。新たな層にも向けてというか。曲もいっぱいあるし、新たな名刺代わりじゃないですけど、そういう意味も持った作品を。その形が「アルバム」だったなって。最初はそういうところから始まってる。
寺井:結構、ライブを軸に考え出したのがこの2年間だったというのがあって。アルバムは作品っていう捕らえ方もあるのはあるけど、今回はそういう意味合いは少ないかな。フライヤーじゃないですけど、それを聴いていただいて是非ライブに来て欲しいとうか、12月のワンマンに来てくださいよっていう意味合いが結構強い。今回CDを出すという事においては。中々こう、ワンランク広い世界に行けないけど、そこに行くための…何か話分かんなくなっちゃった。
全員:(笑)。
●えー(笑)。
浦山:何か、そういう広い世界を常に視野に持っているぞという事を改めて現す為にもっていう。
寺井:今の活動の拠点が関西と東京っていうほぼほぼその2ヶ所になってて、それ以外の地域にも本当は足を運びたいんだけど、いけない実情もあるんですよ。それでも、待っててくれる人は各地に居るわけで、そういうお客さんに向けて何か提供できるものが必要じゃないですか?会場限定しか出してなかったので。そういう意味もあるし、もう一個進んだ意味があるとしたら、それを聴いてライブに来て欲しい、京都ではあるんだけどワンマンに来て欲しいなって。それが、今回のまあ、プロジェクトの始まりっすね。アルバム作ろうって。昔は結構、あんまりライブとアルバムって自分の中で合体して考えられてなかったというか…全部自分でやってたわけじゃなかったから。でも今は二つセットと言うか、そういう考え方になったかな。元々バンドってそうやって動いてたと思うんですけど、それをちゃんと理解できた気がします。でもまだ結果が出てないんで、それが僕たちにとって正しいやり方なのかはわからないんですけど。なんにでも意味があって、行動があってというか、因果のバランスが取れるようになってきたかなって。
●そういう中で作った一枚と。澤本さんどうですか?
澤本:アコースティック盤とか会場限定盤とか出していくうちにこう、自分等でレコーディングをしてみるっていうのを始めて、まとめていっぱい作りたいっていう気持ちになってきて。まあまあ出来るようになったし、これを一回形にしたいなっていうのがあって。3曲、3曲、とか言うより、ちゃんと、ミニアルバムじゃなく、フルアルバムでやったら、より世界感が分かりやすいし、手に取りやすいかなと思って。フルアルバムを作りたいなと、せっかく作るなら色んな人に聴いてもらいたいなっていう思いがあったんで。まあ、あとはライブとリンクして作りましたっていう感じですね。
●はい。じゃあ結構忙しかったですよね。アルバムあり、ライブあり、限定盤あり。
寺井:DIY年間って言うか。
澤本:あはは(笑)。
寺井:去年のバカンスから自主盤を出し始めたんですけど、あの時はスタジオでエンジニアさんに録ってもらってて、予算かかるなっていうのが正直あったんですよ。ただお金の問題に制作が振り回されるのは微妙だし、なにより一番大事なことはアーティストとして生み出す作業を常に絶やさない事だと思ってるので。その中でそれをやるにはどうしたらいいか色々考えた結果、スタジオ入ってるとどうしても資金面で苦しめられるので、やれる事は自分達でやった方が良いかなって。で、その次か次くらいからかな?セルフレコーディングを始めたのは。
浦山:先にアコースティック録ってたかな。
寺井:ああ、アコースティックの企画も始まって、それは多分今年の始めだったんですけど。そこから全部自分で録ってみるかって。そもそもの始まりは一昨年にフジタユウスケ君と作ったアコースティック音源だったんですけど、これなら自分で出来るかもしれんって思って、アコースティックを先にやってみたんですけど。何か、やりだしたらバンドでもやってみようかなって。どんどんそういう風に試してみて、3枚目はバンドの音だけど自分達でやってみて。正直、色々追いつかない所もあるんですけど、音質とかそういう事より、作品を世の中に打ち出して行くっていうことをしていく事で、新しい企画もまた生まれる訳じゃないですか。こうゆうライブやってみようとか、このタイミングでおもしろい企画を考えてみようとか、作品を出す事によってどんどん新しい事が生まれてくるんだと思うし、そういうサイクルを今年は作りたかった。しかも、それをなるべく自分達でやる事によって、フットワークも軽く、資金にもそんなに苦しめられずというかその分めっちゃ働いてはいるんですけどね(笑)。本来は他の人がやってた仕事を自分がやらないといけないわけだから。だから今年はDIY年間…本当の意味で自分達で歩き始めた。そういう意味で今回のアルバムは大きな一歩になったなって。すでに次にこうした方が良いかなとかアイデアも色々出てきてるから。そんな感じですね。
●前回、忙しすぎて連絡も取り辛いみたいな事言ってましたが。それも越えてるから今回出来た、みたいなのもありますか。
寺井:『Flag』の時は…今覚えば、あの時よりも忙しかったですけどね(笑)。
浦山:あの時もあの時でスケジュール結構詰まってたんですけど、それは確実にもう出来ると。『Flag』は人にやってもらってた部分もあるんですけど。レコーディングも流通もそうだし。それは一回経験してるから出来る、で、今回は更にプラスアルファで他の仕事も増えてるから、その時感じた忙しさと同じ事になってしまってると(笑)。
●やりかたは分かってるけど忙しさは同等と。でも良いアルバムが出来ましたね。
浦山:ありがとうございます。
澤本:良いアルバムですよね。
●うん、本当に良いよね。
全員:わははは(笑)。
寺井:俺はそこまで味わえて無いかな。しんどい思い出が凄くあって(笑)。それに触れたら思い出してしまうんですよ、色々と。だからあんまり聴いてないです(笑)。
浦山:でもそういうのあるんですよ(笑)。作り上げてしまったら、反省点とかも出て来ちゃうから。
●なるほど(笑)。
澤本:なんかこう、良い雰囲気で、時間無いなりに、まあ時間かけるところはかけて、三人しか居ないんで、三人で相談し合ってちゃんと作れたところもいっぱいあるし、それも重なって、「ああ、良いアルバムだな~」って(笑)。今までが駄目だったとかそういうわけじゃないんですけど、ちょっと今までより…昔に戻った感じなのかもわかんないですけど、うん。結構、出来る事が限られてたんでシンプルにもなりましたし、何か…それぞれの良さがしっかり、出てるなーと。僕は凄く聴いてるんで(笑)。