つばき『真夜中の僕、フクロウと嘘』インタビュー
INTERVIEW[2014.09.09]
おかもと:じゃあ、一色の3曲。
一色:強いて言えば、ですけど、まず『日々の扉』、あと…『サンザン』、『真夜中過ぎは』の3曲ですかね。『日々の扉』はさっき言ったみたいに、活動休止期間中、入院した時の事とかを一番最初に言葉にしたっていう、それで思い入れは強いです。うん。『サンザン』は、自分が新しい曲を作るときにパソコンで新しい事をチャレンジ出来た曲だなと思ってて。リフとかもデモはギターじゃなくて打ち込みで入れてるから、もうちょっとエレクトロな感じだったんですよ。それをバンドでやってるから面白いし、そういう意味では思い入れがありますね。
●アレンジとかちょっと80年代っぽいなって。
一色:ドラムの音とかね。
おかもと:(笑)。
一色:そういう事も出来たから、思い入れありますね。『真夜中過ぎは』は入院する前からあった曲で、今回書き直したところもあるんだけど、サビの辺りとか。でも全然、今歌っても全く違和感が無いし、むしろ今の方が説得力があるかなって。自分の根本的な気持ちが書けてる曲だから。
●はい、元々つばきの曲って、色んな苦境から光を探す、求めるっていうスタンスが一つあると思うんですけど、そういう部分は基本的に全く変わってなくて。凄く良いなと思いました。
一色:うん。ありがとう。
●私は一連の流れを知っているからどうしても色々考えてしまうんですけど、初めてつばきを知った、このストーリーを知らない人でも寄り添える、共感出来る世界感があると思います。本当にエモーショナルでロックな、カッコイイアルバムが出来たんだなと。
メンバー:ありがとうございます。
●実際、周りの評判は良いんじゃないですか?
一色:まあ、良いんじゃないですか(笑)。知り合いだからっていうのもあるんじゃないですかね。
小川:(笑)。
一色:アルバム良くなかったねとは言わないでしょ、普通(笑)。だから、それは発売して、皆に聴いてもらって、みんながそう言ってくれたら信じられるかな。自信はあるけど。良い物が出来たと思ってるし。これで駄目だったら駄目なんじゃねえかなっていう気もするしね。でもそれぐらいの物が出来たと思ってます。

●ではこのアルバムを作り上げて、今どんな想いでいますか。
小川:4年ぶりで、途中まあ色々あって、だけど4年前のアルバムから繋がってるところもあるなと思うし。だけど色んな事を経て、また新しいつばきが今回のアルバムで表現できてると思ってるんで、色んな人に聴いて欲しいなって。1回つばきから離れた人にも聴いて欲しいし、ずっとつばきを好きでいてくれる人にも聴いて欲しいし、つばきを知らない人にも聴いて欲しい。そういうアルバムが出来たんじゃないかな。また新しいつばきを聴いて欲しいです。
おかもと:4年…退院した直後は何にも、アルバムとかライブとかも考えられなくて、それを思うと…まあ一色本人が頑張ってないとここまで出来なかったんですけど、やっと、2010年12月に活動休止してから、このアルバムを出せて、動き出した感じがします。ツアーもあるし、単純にツアーが楽しみです。で、曽根さんと大迫さんていうサポートギターも力を貸してくれて、5人でツアーをまわって、また違うつばきで頑張っていきます(笑)。
一色:アルバムを作り終えて…本当に今回、まあ今までもそうだったんだけど、今回は色んな人にお世話になって。こうやって作り終えて色んな人が取材してくれるし、色んなラジオでも曲かけてくれるし、なによりアルバムを出せることが凄いと思う。色んな人に本当に助けてもらってるから、本当にありがたいなと思います。毎回毎回、勿論「今回が最高傑作だ」と思ってるけど、今回ほどね、「これで駄目なら駄目かも」って思ったことはないかも。まあそんなこと毎回思いたくはないんだけど、今回はそれが強いかな。でも駄目でもやるけどね(笑)。
●わはは(笑)。カッコイイな。
一色:(笑)そう思ってる感覚はあるかな、一番。皆、お祝いも兼ねて、結構取材もしてくれるし。
全員:あはははは(笑)。
一色:それは本当に嬉しいなと思います。

●そして11月からはアルバムを引っさげて9ヶ所を周るツアーがありますね。発売記念ツアー~夜行性の三羽の夢と嘘~、結構久しぶりに行く所もあるんじゃないですか。
小川:そうすね。4年ぶりなんで、大体。
一色:大体久しぶり(笑)。
全員:(笑)。
●復帰してからだとまだ東名阪くらいですか。
小川:そう、東名阪と仙台くらい。
一色:ツアーの意気込みは、復帰してから初のツアーだから、何が起こるか分かんないって言うか、失敗するかも知れないし、上手く行く事もあると思うけど、だからとりあえず応援しに来て欲しいですね。良いライブするけどね、結局。ただガムシャラにやるだけだし、それを見に来て欲しいです。
●これからの予定とか、ツアー後の事とか、今考えている事があれば。
一色:実は年明けが15周年なんですよ、つばき結成。だからどっかで15周年イベントみたいな事が出来ればと、なんとなく考えてます。それぐらいかな。
小川:まだだいぶ先なんで(笑)来年の話なんでまだ漠然としてますけど。
●じゃあ、ツアーファイナルの渋谷クラブクアトロがそれの前哨戦みたいな。
小川:そうですね。
一色:そうそう、15周年の初ライブ。
●ファイナルであり、15周年の一発目っていう。
一色:そうそう。是非来てください。
●ありがとうございました!
(文・写真(2p,3p):朝倉文江)


『真夜中と僕、フクロウと嘘』
01. フクロウ
02. ないものねだり
03. 日々の扉
04. そして、僕らは
05. 始まりはいつだって
06. 夜を泳いで
07. 星の瞬き
08. サンザン
09. 肝心要
10. ころがるいしのように
11. 真夜中過ぎは

CD
UKCD-1148/2,500円(税別)
2014.9.10発売
LIVE SCHEDULE

『真夜中の僕、フクロウと嘘』発売記念ツアー~夜行性の三羽の夢と嘘~
・2014年11月12日 岡山CRAZYMAMA KINGDOM
・2014年11月14日 大分CLUB SPOT
・2014年11月15日 松山double-u studio
・2014年11月28日 大阪Music Club JANUS(ワンマン)
・2014年11月30日 名古屋ell.SIZE(ワンマン)
・2014年12月05日 仙台MACANA
・2014年12月13日 新潟GOLDEN PIGS BLACK
・2014年12月20日 HEAVEN’S ROCK宇都宮
・2015年01月08日 渋谷CLUB QUATTRO(ワンマン)

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