COLUMN[2014.06.18]
わたくしごとですが
Vol.9 私をゴールデン街に連れてって!~中野量太1日店長編~
もう、すっかり空気が夏ですね。夏フェスの情報が乱立し過ぎて、よくわからなくなってます。
だいたいフェス、増えすぎじゃない?あ、余計なお世話でしたね。すみません。

今回は、Vol.4で紹介した私が土曜日だけこっそり働いている闇のお店、マチュカ・バーにて、数々の賞を受賞した映画「チチを撮りに」の監督、中野量太さんが1日店長を務めるというので、潜入してきました。
ご本人のアポなしでいきなりお店に行って、記事にしていいですかって正直かなりのNGだとは思うんですけど、快く承諾してくださった中野監督に感謝です。

映画監督って名の付く人達は小難しい方が多いというイメージがあったので(あくまでもイメージです)怖い人だったらどうしようと思いながら恐々お店に入ったのですが、とても話しやすい方で一安心。

お店に入ると映画館の方や役者の方、ファンの方達がいて、通常営業とは違う賑わい。 同じお店でもカウンターに立つ人間が違うと、雰囲気が違って見えるからとても不思議。 監督の作品をベルリンで5回見たって女性の方が居て、ドイツ留学の楽しさについてお話されてたんだけど、私の中でドイツといえば真っ先に浮かぶのがノイバウンテンという、引き出しの少なさ…。(そしてやはり音楽。ビールとかソーセージではない。)ゴールデン街で呑んでると色んな意味で勉強になります…。 話反れてしまいましたが、映画『チチを撮りに』に少し触れると、(公式サイトはこちらウィキペディアもあるのでご参考までに!)父親の死がきっかけで、色んなことに直面していく中で家族の絆を深く再確認していく 母親と姉妹。 いつもは空気のような存在、『家族』。 死がきっかけにより、忘れかけていたものが甦り、ひらいていた距離がまた縮まり出す。
歳を重ねると中々実家にも帰らなくなってしまったり、兄弟もバラバラに住んでたりすると、一家全員が揃うなんてあまりないもの。 この映画を見て、久々に実家に帰りたいなって思いました。 家族のありがたさって失って気付くって言うけど、それじゃ遅いですからね。 みんないるうちに噛み締めておかねば。 映画はところどころジョークも利いてて、笑ったりホロリとしたり。家族みんなで見ても楽しめるんじゃないかと思います。 8/2より、一般販売及び全国レンタル開始なのでご興味を持たれた方はぜひ! そんなステキな映画を撮られた中野監督にせっかく1日店長をやっていただいたので、いくつか質問してみました。 これ、ここ最近恒例になってますが、質問考えたり、回答を想像したりするの楽しい~

映画を撮ろうと思ったきっかけは何ですか? 小さな頃から、何かを企んだり表現するのが好きだった。 大学生の頃は、バンドを組んで音楽をやっていて表現することの魅力にどっぷりハマった。 そして、大学卒業が迫り、いざ自分がこれからどうやって生きて行こうか考えた時、「表現の究極は映画だ、僕がやりたいのは映画に違いない」と、勝手に思い込んで(就職するのが嫌だったのもある、笑)映画を特別好きだった訳でもなかったのに、卒業後、日本映画学校(現・日本映画大学)に入学しました。 そこで、映画作りにどっぷりハマりました。「うん、やっぱり映画に違いなかった」ってね。 今まで、一番ドキドキ・ワクワクした映画は何ですか?聴くとしたら何ですか?マイベストソングを教えてください。 「スタンド バイ ミー」は、今でも観るとドキドキワクワクです! 作品のことを考えている時、音楽は聴きますか? 音楽やめてから、普段、あんまり音楽は聞かないようになっちゃいました。 大学時代、SKAをやっていたので、昔聞いてたCDを時々聞くくらいです。 中野さんの自叙伝を映画化することになりました。監督はもちろん中野さんです。自分を演じてもらう俳優さんは誰がいいですか? 若い頃なら、池松壮亮 監督を務める映画に有名ハリウッド女優が出演することになりました。それは誰ですか?また、その映画はどんな映画ですか? ジェニファー・ローレンスで、若い母親と子どもの家族ドラマ 今後、どのような映画を撮っていきたいですか?夢をこっそり教えて下さい。 今まで、ずっと家族をテーマに撮ってきたけど、恋愛や友情も撮りたい。 基本、人と人の繋がりが生み出す愛を丁寧に撮っていきたい。

映画を特別好きだった訳でもなかったのに、「表現の究極は映画だ、僕がやりたいのは映画に違いない」と思い込む感じとか、とてもおもしろい。
人生で大事なのは思い込みと根拠のない自信、そして行動力なんじゃないかと思います。
実際、中野さんは映画監督になれて夢を叶えてますし。
後、スタンド・バイ・ミーは私も大好きな映画の1つです。

中野監督、どうもありがとうございました!
回答への突っ込みは後日お店で!笑


中野量太 京都市立日吉ヶ丘高等学校、京都産業大学、日本映画学校(現・日本映画大学)卒業。2000年、卒業制作『バンザイ人生まっ赤っ赤。』で、日本映画学校今村昌平賞、TAMA NEW WAVEグランプリなどを受賞。日本映画学校卒業後、映画・テレビの助監督やテレビのディレクターを経て、2006年に『ロケットパンチを君に!』で6年ぶりに監督を務め、ひろしま映像展グランプリ、水戸短篇映像祭準グランプリなど3つのグランプリを含む7つの賞を受賞した。2008年には文化庁若手映画作家育成プロジェクトに選出され、35mmフィルムで制作した短編映画『琥珀色のキラキラ』が高い評価を得る。 2012年、自身初の長編映画『チチを撮りに』がSKIPシティ国際Dシネマ映画祭2012で国際長編コンペティション部門にて監督賞(日本人監督初)とSKIPシティアワードをW受賞。それに伴い、同作が「SKIPシティDシネマプロジェクト」第3弾作品として2013年2月16日に劇場公開され、さらに第63回ベルリン国際映画祭ジェネレーション部門に正式招待された。以後も、同作は多数の国内外の映画祭に正式招待され、賞を受けたほか、監督自身も第5回TAMA映画賞最優秀新進監督賞、第35回ヨコハマ映画祭森田芳光メモリアル新人監督賞、第23回日本映画批評家大賞新人監督賞を受賞した。 『チチを撮りに』は8/2より、一般販売及び全国レンタル開始 『チチを撮りに』公式HP
「マチュカ」とはハンガリー語でネコという意味。この看板が目印です。
『マチュカ・バー』 OPEN 21:00~翌4:00ぐらい チャージ:¥1000 ウィスキー:¥800~ ビール:¥800~ 他にもリキュール、ブランデー、色々あります。 定休日:日曜日 住所:新宿区歌舞伎町1-1-6 1階(新宿ゴールデン街・花園五番街中ほど)
NORICO
6月16日生まれ 双子座 A型 宿曜占術では胃宿、算命学では山

新宿ゴールデン街、五番街にある『マチュカ・バー』土曜日に登板。左投げ左打ち。バンドの物販をお手伝いしたり、昼間働いてみたり。好きな言葉は『音楽は、いつでもそばにある奇跡』。プロフィール写真は作家でもあり、ミュージシャンでもある中原昌也さんが作って下さいました。

・理想の男性
ウディ・アレン
エルヴィス・コステロ
安部公房
(ナイスメガネ御三家)

・マチュカ・バーHP
Vol.1 Vol.2 Vol.3 Vol.4 Vol.5 Vol.6 Vol.7 Vol.8 Vol.9