初めてのライブ教えてください Vol.2 難波里奈さん(東京喫茶店研究所・二代目所長)
SPECIAL[2015.06.30]
ライブで出会う「気になる人」に、ライブの話をアレコレ聞く企画、第2回は純喫茶と音楽をこよなく愛する難波里奈さんをお迎えしました。ブログや書籍『純喫茶コレクション』で喫茶店マニアの間では知る人ぞ知る里奈さん、実は聞き手とは長年の音楽友達でもあります。里奈さん的・純喫茶とライブの関係とは?
各地方のおすすめ純喫茶情報つき! 撮影協力:喫茶店「名曲・珈琲 新宿 らんぶる」
●まずは自己紹介からお願いします。
難波:自己紹介、日中は、東京都日本橋勤務会社員、日暮れから東京喫茶店研究所二代目所長の難波里奈と申します。よろしくお願いします。
●よろしくお願いします!私はライブで会う印象の方が強いのですが(笑)純喫茶界隈ではかなりな有名人ですよね。元々はブログがあっての、書籍(『純喫茶コレクション』)、ですか。
難波:あ、そうです。ブログを、自分の記録の為にポツポツ書いていたら、たまたまパルコ出版の方が、担当された方の本の件で新潟に行った時に、その方は煙草を吸う方だったので「煙草吸える喫茶店ないかな」って検索したら、私のブログが出てきて。その担当の方も喫茶店好きで、そのままブログを見ていたら、「この人頭おかしい」って(笑)、喫茶店の事しか書いてないブログがあるって、帰ってきてスグに連絡くださって。本を出しましょうって事になったんです。
●面白いですね。今ではラジオに出たり雑誌に出たりテレビにも出たり。
難波:そうですね。喫茶店の事で出させていただいて。でも喫茶店も音楽も両方ずっと、平行してやってきた事なのですが、逆に音楽はその時の熱を保ってなくて、凄く減っちゃってるんですけど、ライブの数とか。最近ではマイスティースとクリープハイプのライブは熱心に足を運んでいます。
●はい、ではこのコーナーのお題から。初ライブって何でしたか?
難波:ああ、お話いただいた時から考えてたんですけど、多分、THE BOOMです。場所はよく覚えてないんですけど、どこかのホールでしたね。横浜の方かNHKホールだったか、ちょっと曖昧なんですけど。
●ライブって1人でもぐいぐい行く派と友達と何人かで派がありますが、どっちですか?
難波:1人でも行きますね。ホールはそのTHE BOOMが初めてだったんですけど、1人で行きました。いきなり(笑)。ライブハウスはグレイプバインが初めてで、両方1人で行きました。バインは横浜のベイホールだったかな。その時何故かテンションが上がってしまって必要以上に買い込んでしまって、普段自分が絶対着ないような色のTシャツとか買ってて。紫色とか(笑)。見事にパジャマとなって今も大事に着ています(笑)。
●ライブグッズあるある(笑)。確かリナさんと会ったのってRUNT STARかクリンゴンだと思うんですけど、どっちでした?
難波:RUNT STARだったと思います。その後アジカンとかアナログとかで会ってた気がします。順番的に、クリンゴンはずっと好きで、久々にライブを見に行った時にベースの方が脱退されたタイミングで、現口ロロの村田シゲさんが加入されて、ベースの弾き方も佇まいも格好良い人がいる!と思って、その人の素性を調べたら、RUNT STARが本家だったということで、ラントのライブにもれなく通うようになり、それとほぼ同時くらいに、フジファブリックとか、アナログとかアジカン、Baconとかストライカーズとかを好きになりました。
●懐かしいですね(笑)。
難波:年代がバレますね(笑)。フジがまだCDも出していなくて、『茜色の夕日』のカセットテープも出る前ですね。ライブを見て「CDが出ているなら買いたい」と志村君に言ったら「再来週テープが出ます」って言われて(笑)。テープって!今考えると(笑)。
●あはは(笑)。渋谷のeggmanが「エッグサイト」名義になってた時期かな。
難波:そうそう、エッグサイトで初めて見たんです。その時友達のバンドがトリだったんですよ。Tripmeter(トリップメーター)ってバンドだったのですけど、トリ前がフジで。もう志村君の歌に撃ち抜かれて、しばらくフジも頻繁にライブに通っていました。なのでハイラインレコードにテープを買いに行きましたよ(笑)。志村君から頂いた直筆の年賀状も持っています。多分当時のアンケートを書いた人にメンバーがランダムで書いた送った物だと思いますけど。
●当時はDMもハガキとかでしたね。では初ライブハウスはグレイプバインで、でもホール規模ですよね。そうしたら、街中のライブハウスっていうのはクリンゴンが初ですか?
難波:あ、でもクリンゴンで村田さんを初めて見たときは既にライブハウス慣れしてましたね。…そうしたらゆら帝かも知れない。ゆらゆら帝国はシェルターでずっと見ていましたね。渋いですね(笑)。シェルターとロフトのライブは全部行ってましたから。そのためにロフトとシェルターの会員になっていました(笑)。
●カッコイイな(笑)。私は昔からライブ友達って認識だったけども、今、世間一般的には「純喫茶コレクションの人」っていうイメージじゃないですか?(笑)。
難波:(笑)でも喫茶店好きと平行して、好きなバンドのライブは全国旅がてら出掛けていました。圧倒的に見ていたのがスパルタローカルズ。スパルタは関東のライブ1つも見逃して無いんですよ。クリスマスかイブの日にシークレットライブがQueであって、しかもバンド名も「筑豊クロダイヤ」って名前に隠されていたのを見つけ出して(笑)チケットが取れたのでどうしても行きたくて、当時の恋人に「ちょっと遅れます」って言って時間をずらしてもらったりも(笑)。
●(笑)ライブ通いと純喫茶はどっちが先に始まったんですか?
難波:純喫茶自体には無意識に行っていたのですが、夢中になったのはゆら帝のライブがきっかけですね。ブログについては…当時熱心に見に行っていたラントスターの皆さんがとても仲良くしてくれて、段々と打ち上げにも誘って下さるようになり、その時に打ち上げにいらしたシルビア55のにしのちなみさんに言われた「リナちゃんの撮る写真好きだから、何かまとめてみたら?ブログを始めるとか…」という言葉がきっかけで、最初は動物、花など日常にあるものを撮り始めて、純喫茶の様子を記録するきっかけになったんです。純喫茶に特化し始めたのが、ゆら帝のライブに行くと、ファンの人達が男の人はベルボトムにサイケなシャツでもじゃもじゃ頭で、女の人は黒髪のワンレンストレート、という人が多かったんですね。
●昭和歌謡的なサイケファッションの。
難波:そうそう。それで、いつも来てるお客さんの中に、私が勝手に「夢子ちゃん」って名前を付けた女の人がいて、綺麗な人だったんですけど、その人を見るのも目的になっていって(笑)。その人のファッションが好きで、ワンピースとか凄く可愛いかったんですよ。私も着たいなと思って古着屋さんいって、ワンピースを着始めたら、カフェとかより、純喫茶と呼ばれる喫茶店のほうが、しっくり馴染むなと気が付いて、行くようになったんです。だからライブが先ですね。
●じゃあ、ゆら帝からの、憧れの人のファッションからの、純喫茶になって、そこから掘り下げていって。
難波:そうですね、昭和の服装をするようになって、回りの物も昭和にしたくなって、自分の部屋のインテリアとかも全部昭和の家具とか雑貨とかを買って。電球とかも全部付け替えてたんですけど、そうすると頻繁に模様替えが出来ないなあと考えていた時に、喫茶店に行くと、集めたかったものが店内に色々とあって、どんどん行くようになって。ライブの遠征も継続して出掛けていたので、好きなバンドの歌を聴きたくて旅に出ると、その土地土地の喫茶店があって、これは良い!一石二鳥!と思って。
●わはは(笑)。
難波:昼は喫茶店、夜はライブっていうサイクルが。今はそんなに遠征はしてなくてマイスティースとクリープハイプくらいなのですけど。ちなみにこないだのツアーは10本くらい行きましたよ(笑)。仕事の出張などもあった時期だったので、短期間に新幹線や飛行機に乗る回数が多すぎて「趣味が移動」みたいな(笑)。
●(笑)。元々のライブ遠征に行き始めるきっかけって何だったんですか?
難波:私の場合はワンマンじゃなくてフェスでたくさん遠征してたんですよ。その時くるりとグレイプバインが一緒に出る事が多くて、それにスピッツも一緒であることが多かったんです。スピッツのロックロックとか福岡とか、広島の方で開催されていたフェスにバインとサニーデイが出ていたり。好きなバンドがいくつも出るなら遠くても見に行こうと。それで初めての遠征は広島ですね。
●じゃあフェスからだったんですね。
難波:そうですね。あ、くるりご一行と飛行機が一緒の時が一度あって。周りの人たちも気が付いていて、降りたら握手してもらおう!と勇気を出してお願いしたら岸田さんから「良いけど、ちょっとトイレ行きたいから待ってて」って言われて、待っていたらちゃんと戻ってきてくれましたね。握手して貰って、ありがとうございます!って言ったら興奮し過ぎてサンダルの鼻緒がブチって切れたっていう(笑)。
●ぎゃははは(笑)。
難波:私史上一番ビックリ事件ですね(笑)。羽田空港からの帰り道は不便でした。(笑)
●リナさん、面白すぎる(笑)。本当にじゃあライブ遠征があっての、喫茶店?
難波:そうですね、やっぱり旅先じゃないとなかなか早起きもしないのでモーニングに行けなかったりするので。朝から夕方までは喫茶店、夜はライブ、有効に使えて凄く良いなと思って。旅先は満喫しますね。今考えると熱を入れ過ぎてやり過ぎたと思ったのが、昔ミナミホイールに出演したラントスターを大阪に見に行って、次の日にラントが東京でインストアだったんですよ、飛行機で一回帰って新宿でインストアライブを見て、次の日にまた大阪に戻ってきました(笑)。その時クリンゴンとかアジカンとかゲントウキとか、見たいバンドが重なってたんです。だからミナホの3日通し券をとっていたのに真ん中の日はあきらめて。あとはアナログフィッシュをフジロックのルーキーアゴーゴーのステージで見て朝方そのまま友達と車で静岡まで走ってスパルタを見たりとか(笑)。で、次の日の朝に東京帰って、仕事行って、夜アジカンを見たり(笑)。
●ハードスケジュール!(笑)
難波:もうよく倒れなかったなと思って(笑)。友達も皆同じような行動をしていたので、あれが普通の世の中だったかも知れないです、私達の中で(笑)。本当に何でも出来ちゃう気がしましたね、あの時は。
●一回遠征すると「出来る」ってわかっちゃうから(笑)。
難波:本当に(笑)。全部麻痺します(笑)。
●はい。じゃあフェスで遠征するようになって、結構友達と一緒に?
難波:あ、基本皆自分が好きな事をしているので、現地集合・現地解散じゃないですけど、好きなバンドも皆バラバラなので、フェスへ行くと「じゃあ夜ご飯は一緒に食べよう」とか別行動で。フェス中は約束して会ったりはしませんね。一週間かけて遠くのANATAKIKOUのツアーに通った時もあって、その時は数日間会社を休んだんですね。福岡から広島・岡山のライブがあって、ANATA友達は4人いたのですけど、その時も全員何処に泊まっているか知らないくらいでしたし。移動の時に偶然ローカル線で会っても、じゃあまた後でみたいな。そこでもあまり話さない(笑)。それぞれが城を見たい・雑貨を見たい、私は喫茶店に行きたくて。
●お互い有意義な良い関係ですね。
難波:そうですね。凄い楽しかったな。
●今サラッと流したけど、ANATAKIKOUの為に一週間休んだんだ(笑)。
難波:はい(笑)でも土日を入れたので休みは4日間くらい。
●ちなみに今は喫茶店のためだけにも遠征したりします?
難波:喫茶店が閉店する時にはそのためだけに行ったりもします。どこかの地方の喫茶店が今月で閉まることを知ると、じゃあ新幹線に乗ろうみたいな。普段は何かの用事のついでですね。
●初めて行く土地では下調べをしたりも?
難波:いや、全然しないですね。結構地方は喫茶店がいっぱいあるので、歩いているとスグ見付かるんですよ。それを片っ端から入ると8軒くらい行ってしまうので、今日はもうお腹がいっぱいだなとか(笑)。そんなに調べて行かなくても、誰かに教えてもらったり。基本的にネットで探したりとかは無いです。喫茶店もそうですけど、ただその街を歩くのが好きなので。歩いて見つけたところに入るっていうのが基本スタンスではあります。
●ライブハウスがある街で、探す?
難波:そうですね。ライブまでに戻ってこられる範囲で(笑)。
●(笑)。入るときの基準みたいな物はありますか?
難波:やっぱり古い感じの、良い味出してるなっていう。昔からずっと使われている物が今も残ってるなっていうお店に入りますね。時代を感じる場所と言うか。改装されているとあまり興味が無くなってしまいます。外観が古くても、チラッと見たときに中が新しくなって素っ気無い感じだと残念ですね。だからそのまま時間が止まっちゃったんじゃないかなって空間には入ります。どんなにお腹いっぱいでも。
●その空間の空気みたいな。
難波:そうです、そうです。喫茶店の珈琲や食べ物も楽しみではあるのですけど、やっぱりインテリアが好きなので。その街に何軒もあれば入る店を選んでしまう時もあるのですが、3軒しか無いとなったら、とりあえず全部入ります。入れば入ったなりに、どこか良い所や好きな所を見つけたり、思いがけず可愛いマッチを貰ったり。マスターが良い人だったり、ご飯が美味しかったり。入ってしまえば喫茶店はどこでも好きですね。選べるなら、よりレトロな所に入ります。
●ちなみに今まで行ってる純喫茶の数は?
難波:1400軒くらいですね。
●わー。やっぱり行ってますね。ライブも純喫茶も本当に平行ですね。
難波:そう、ライブハウスも最近はあまり行けていないのですけど、ある時期年間200本くらい行ってたんですよ。記録を付けてて、エクセルで(笑)。日付と見たバンドと場所を。3年間くらいやって、疲れて止めちゃったんですけど(笑)。3年間中2年間は200(笑)で、友達とお祝いしましたね。200越えたよ~!って(笑)。
●では初めて行くライブハウスで一番気になるところはなんですか?
難波:この頃は如何にモッシュに巻き込まれずに、見易い場所をキープできそうな場所があるか(笑)。端っこの壁に寄りかかれる所が良いですが、スピーカーの影になってしまうと見辛いので、それなりに離れててモッシュに巻き込まれないけど見易いみたいなところがあるライブハウスだと、あ、また来たいって思います。昔はモッシュに巻き込まれようとも最前列でゆら帝とかを見て、押され過ぎて肺とか出そうだったりしたのですけど。今は肉眼で見られる距離では見たいですが、その中心部の一個外で見たいので。段差とか柵があったりすると良いですね。
●ちなみに今チケット取りはどうしてますか?
難波:先行予約とかで取ってますね。先行で外れたら一般で…前ほど頑張らなくなりましたね、チケット取りに関して。取れなきゃ取れないで、仕方がないか、と。スパルタの時とかは、本当に徹夜で取るくらいの勢いでした。インストアの参加券配布が平日10時からだったりしたら、会社を休んだことも(笑)。何であんなに熱心だったのだろうと思うくらいですよね、今考えると(笑)。
●わはは(笑)。普通に考えたらおかしい事を(笑)。
難波:そうそう(笑)。でも、バンドを好きな人たちだけじゃなくて、アイドル好きとか、世の中の三分の二くらいは本当はそうなんじゃないかと私は思っていて(笑)。皆何かしらを得るために並んでたりするのだなあと思って。情熱の場所が違うだけで、そんな変なことじゃないかなと最近自己肯定するようになりました(笑)。
●自己肯定(笑)。最近、音楽好きでも一生ライブハウスに行かない人も多いんだろうなと思って。
難波:あ、行かなくても見られるようになりましたよね。
●それもあるし、ライブハウスに行くきっかけになる部分が減ってるように思うんですよ。なので、初めて行く人に何かアドバイスがあれば。
難波:アドバイス…動画とか映像で見るのも良いのですけど、やっぱり自分の目で見た事の方が後々忘れないし、映像とかは、割と1人で見るじゃないですか?ライブだとそこで出会う人達とその場を共有するので、友達と行ったらいつまででも「あの時楽しかったね」という話が出来ますし、その場で知り合いになって友達が出来たりもしますし、映像だけじゃ出来ない、ライブハウスの中で起きることが、私もいっぱいあったので、一度行ってみたらハマるんじゃないかな、と。はまりすぎて私みたいにならないようにって思いますけど(笑)。
●わはは(笑)。
難波:ここまで道踏み外しちゃうと(笑)。本当に(笑)。車何台買える位払っているんだろうって話ですよね(笑)。この間友達と話していて、AKBを好きな人はCDを何枚も買ったりするじゃないですか?ちゃんと貢献している。でも私達はCDは一枚ずつしか買ってなくて、お金を注いでいたのはJRだったっていう話になりました(笑)。遠征代だ!って(笑)。交通費だ!て(笑)。バンドの方達は何も潤ってなかった(笑)。遠征はしていますけどJRに貢献していた、ってオチが面白かったです。
●あはは(笑)遠征費ね、交通費・宿代(笑)。
難波:それと食費。その土地土地の地方自治体には貢献していました(笑)。ゆるすぎる話ですが大丈夫ですか?伝えるところはありますか(笑)。
●いや、面白いです(笑)。せっかくだから、各地方のライブハウスに行く人にお勧めの喫茶店を教えてください。では北からお願いします。札幌。
難波:札幌は「オリンピア」、青森は「マロン」
●淀みなく出てきますね。新潟?
難波:新潟は、一番好きだったところが閉店しちゃったんですよ。「白十字」という店だったのですが。宮城は「カルタゴ」や「どんぐり」。まだあるか謎なのですけど。福島は「コーヒーグルメ」っていうところ。
●金沢とかは行ったことあります?
難波:あります!金沢は「ローレンス」。富山は「ブルートレイン」。
●はい。関東圏は?
難波:関東は、宇都宮は「サンバレー」、長野は松本だったら「翁堂茶房」山梨だったら「六曜館」、茨城と千葉はまだあまり行けていないです。
●じゃあ西のほうへ。名古屋は?
難波:名古屋は「ボンボン」か「ライオン」、「タムラ」!「タムラ」はすごく素敵です。「クラウン」も。京都は好きな店がいっぱいありますが、一番好きなのは「六曜社」の地下、ですね。でも「スマート」、「ソワレ」もありますし「フランソワ」もありますし。最近行って良かったのは「翡翠」と「扉」。純喫茶中級者でしたらこの2店ですね。大阪は「マヅラ」が有名ですけど、後は最近…岡山は「ニューキャッスル」っていう店の壁が水族館みたいになっていて凄い素敵で。広島は「パール」という店が無くなってしまって、熊本もシグナルが閉店しました。長崎は「ルパン」という店がとても良かったですね。
●四国は?
難波:香川はたくさんあって、「城の眼」とか「皇帝」とか(笑)。後は、山口は「コテイ」って所が良かったですし、福岡の門司港の辺りもいっぱいあります。あ、戻って静岡は最近訪れたのですが、「ポプラ」、清水の「富士」が良かったです。
●全国網羅してますね(笑)。では今後の純喫茶の予定と気になるライブの予定を(笑)。
難波:(笑)。6月はマイスティースのボーカルの次松大助さんのライブを何本か見ます。サニーデイサービスも。夏にはクリープハイプの出るフェスにいくつか行こうと思っています。夏とか野外には無縁な生活なのですが頑張って(笑)。純喫茶関連ですと、7月末に2冊目の純喫茶の本(『純喫茶へ、1000軒』)が出ます。よろしくお願いします。
●はい、ありがとうございました!
(文・写真/朝倉文江)
[PROFILE]
難波里奈さん
日本橋勤務会社員でありながら「東京喫茶店研究所二代目所長」として活動(初代所長は純喫茶を好きになったきっかけである憧れの沼田元氣さん)。全国の素敵な純喫茶を巡る日々。今までに訪れた純喫茶は1400軒以上。
純喫茶への想いと記憶を恋するようにしたためたブログ『純喫茶コレクション』、是非訪れてみてください。貴方の街の素敵な喫茶店が綴られているかも知れません。勿論、その近くにライブハウスもあるはずです(笑)。入手困難気味だった書籍『純喫茶コレクション』が最近重版されたそうです。7月末には新作も!お楽しみに。

書籍:『純喫茶コレクション』 PARCO出版 1,600円(税別)
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