⊂[TOTE | LIVE REPORT | a flood of circle ]
■2016.06.04 東京・新木場STUDIO COAST
a flood of circle
THE BLUE TOUR -青く塗れ!-
REPORT[2016.06.28]

セミファイナルとなる東京公演は新木場!赤い場内システムが彼らのイメージにもあっている。だが、今日は全てを青く塗る日だ。フロアを見るとやはり所々に青が咲いている。ステージの後方を見ると、黒幕の前に5枚のパネルが飾られていた。どんなステージを見せてくれるのか、何が起こるのか、期待と緊張の中、赤いライトに会場全体が染められ、メンバーがステージに現れると大きな歓声が湧いた。ボーカル・佐々木のギターきっかけでライブがスタート!赤いライトが消え、現れたのは鮮烈な青!メンバーは全員青い衣装に身を包んでいたんだ。なんて粋な照明演出なんだろう。1曲目は『Golden Time』、スタートアップからブチかます気満々の佐々木のシャウト、渡邊の戦車のようなドラミングにグルーヴィンなHISAYOのベースラインが絡まって突進してくる。サポートギターのキョウスケのフレーズもキレてるし、佐々木のギターは吠えているようだ。ツアーで増幅してきたパワーがココで爆発しているんだろう。ステージが明るくなってやっと分かった、後ろの5枚のパネルは各地のライブで書かれたROCKER達のメッセージボードだった。曲終わりで右手で天を挿した佐々木、「よく来たね!飛ばして行くぞ!」と一言挟んで『The Beautiful Monkey』へ。スピード感に誘われ、フロアにはダイバーも出現。シャウトしても艶やかさを失わない佐々木の声は本当に独特だ。今日のボーカルパフォーマンスはafoc史上間違いなくハイクラスだと思う。「ON BASS、HISAYO!」の声で赤いスポットライトが姐さんを射し、『Blood Red Shoes』をプレイ。赤いライトがステージから舐めるように会場全体を照らす。気付くと自分も赤く染まっていた。間奏ではHSAYOと佐々木が向かい合って弾く場面も。次はもったりとしたイントロから一気に駆け出す、『青く塗れ』。賑やかなナンバーにフロアも思い思いに弾んでいる。間奏に入るタイミングでの佐々木のギタープレイがギター小僧感バリバリでそれもまた良い。演者が楽しければ見ているこっちはもっと楽しいんだ。「今日はヤバイね」という佐々木も既にヤバイテンション!客をあおり、レスポンスを求める、ライブならではのコミュニケーションにワクワクした。続く『GO』では更にヒートアップ。キョウスケのソロ前に「Ready steady Lets'go! KYOUSUKE!」とシャウト。次の『春の嵐』でもまだまだ楽しい狂乱が続く。
MCでは「10年間、ブルースとロックンロールしかやってこなかった」と話す佐々木。「だからここに来てくれたロックンローラーとブルースマン達が大好きです!今日は楽しんでいって」と告げる。『I'M FREE』~『博士の異常な愛情』では更に熱いプレイで観客を湧かせていた。音源よりも強く感じる意志と太目の歌声が荒々しさを纏ってガツンと届く。ライブで進んだ、育った曲でもあるんだなと思った。そしてベスト盤のツアーだからこそ久々にセットリストに登場した『Miss X DAY』、HISAYO加入時のリリースナンバーだ。

「こんだけのロックンローラーが集まってんだから死ぬほどデカイ声だそうぜ!」と誘い『Black Eye Blues』へ。オーディエンスからのコールを従えたトーキング・ブルース、佐々木はギターをハンドマイクに持ち替え、完璧に場を支配していた。この日だけのフレーズもあって、正に「生もの」な一曲。曲のラストにはフロアを埋めた観客の上に佐々木が立ち、美しくも泥臭いシーンにゾクゾクする。会場全体が恍惚感に満ちていた。
佐々木のギターと渡邊の口笛が響き『月に吠える』を始める。白と赤のライトが月光のようなそれに変わる。この曲をこのコーストという場で聴きながら、ここまでの味方を得たフラッドはもう孤独じゃないんだなと思った。レクイエムの様に美しいメロディと歌に密かな幸福感が潜んでいるようだ。曲が終わると自然に拍手が湧き、佐々木が「ありがと」と一言感謝を述べ、続けて『月面のプール』を演奏。ミラーボールも回りだし、会場に星屑が舞う。バンドアレンジで更に壮大になっていた。
ここで長めのMCへ。打ち上げにまつわる話など。渡邊とHISAYOが打ち上げ会場で終わらずホテルのロビーで更に呑みを続けているらしい。勿論会場からは歓声が(笑)。腕組みをして聞いていたHISAYOいわく「でも一番の理想は、打ち上げからホテルに帰るまでの間に外で呑むのが凄い好き!」とのこと。姐さん流石です(笑)。佐々木はホワイトファルコンからブラックファルコンへギターを持ち替えている。
「後半戦行くぜ!ここが日本で一番熱い場所になる!」とDANCEナンバー『Buffalo Dance』へ突入。フロアが今日一番の縦揺れを起こしていた。そりゃ盛り上がるわ!キメのフレーズでは各パート毎にスポットライトが当たってカッコ良かった。ギター2人のバトルもあり、見所満載で盛り上がったまま曲を繋げて『KIDS』へ。「東京のSundance Kids!」なんてフレーズも!これは上がる。フロアもステージも踊り続ける。HISAYOのくるくると回るステップはキュートだし、キョウスケのジャンプは弾けてる。「もっともっと連れてってやるから着いて来い!」と叫んで次は『Dancing Zombiez』。重低音を腹にくらって自然と身体が揺れてしまった。曲終わりで両手を挙げて天を仰ぐ佐々木、まるで映画のワンシーンのようだ。ギターをホワイトファルコンに戻して次はライブの最強曲『シーガル』。曲がコールされると更なる歓声が湧く。渡邊と佐々木がアイ・コンタクトを取る瞬間があって、演者ならではの仕草にドキリとした。「ロックンロール!!!」とシャウトした後、フロントの3人がドラムに向かい、あのフレーズが叩き出される。そう、『プシケ』だ。白光のライトで華やか!途中に入るメンバー紹介にいつも熱くなる。これは絶対生で見て欲しい。ドラムに合わせて皆であのハンドクラップも。私はいつも上手く叩けなくて途中からエアクラップをしてしまう…。佐々木がギターで音を振り払って、右手でガッツポーズ!次は渡邊のドラムきっかけで『ベストライド』へ。歌い出すフロアに向かって佐々木が手を振り、指揮を取る。オーディエンスの歌が佐々木の声を包んでいるようだ。この会場のデカさだからこそ生まれた気持ちいい一体感。HISAYOのダンスステップも少しずつ違うので要チェック!キョウスケとHISAYOが逆位置になる場面も。大サビ前では「俺達のベストはいつも今なんだよ!」と歌詞をアレンジして歌っていた。「俺達」の言葉に胸が熱くなる。後で佐々木に「俺達」と歌った時の気持ちを聞いたら、「あの場に集まった皆を感じていたら「俺達」だなと思ったんだ」との事。だからあの時あの歌はコーストに居た全員の歌だったんだ。
ライブも終盤、生きてく事を歌う「心臓」ではまるで神聖な儀式のようにステージとフロアが向き合っていた。最後はフラッドと佐々木の自叙伝的ナンバー『花』。ドラマティックに駆け上がってくサウンドが放つ熱量に鳥肌が立った。ラストのサビではステージから放たれる光が眩しくて、真っ白過ぎて、よく見えなかった。でも見えないからこそ伝わる物がある。真ん中にズドンと飛んできた歌だけに集中できたんだ。ここからまた始まっていく。届けられる物を待つんじゃなくて掴み取りに行かなきゃいけないんだなと思った。この曲にはそれ程の価値がある。

アンコールではロンドンでレコーディングしてきた新曲『BLUE』を披露!2016年・下半期のフラッド、これからのフラッドを引っ張っていくであろう注目曲は華やかで高揚感のあるロックナンバーだ。全部肯定したまま、地に足を付けて夢を描くような期待感にあふれている。歌い終わった佐々木は笑顔で「良い曲だろぉ?」とドヤる(笑)。下半期は色々やるよ、と告知タイムに。佐々木のソロライブ、対バンツアー、そしてフラッド主催のフェス!「A FLOOD OF CIRCUS」も。タイトル最高!将来的には象も呼びたい、らしい(笑)。そしてこの日のライブ映像DVDがリリースされる事を発表(詳細は下に)。嬉しいニュースが多過ぎて追い付かない(笑)。『Human License』、『理由無き反抗』とパワーナンバーが続きフロアは最高潮の盛り上がり!「ざけんじゃねぇ!」の大合唱は圧巻だった。それを導く佐々木の歌が終盤とは思えないくらいに力強く、鮮やかに響いていた。「サンキュ!バイバイ!」と言ってステージを降りる。でも拍手は鳴りやまず、まだまだ、もっと!とこの場が求めていたんだ。しばらくして「スペシャルだよ!」とダブルアンコール。渡邊からのコラボTシャツMCもあり、最後は『I LOVE YOU』をプレイ。会場がハッピーな空気に満たされていく。「最後に皆でジャンプしよう!今までで一番高いジャンプをキメてくれよ!」と言って、皆でジャンプをした。ライブ・バンドとしての実力をまざまざと見せ付けられた。これはもう完敗だ。ロックの神様にありがとって言いたい。このライブが如何に凄まじかったかはDVDで(笑)。このツアーでサポート卒業となったキョウスケの頭を佐々木がナデナデする場面もあったりしたので、是非映像で確かめて欲しい(笑)。(そのシーン、映ってなかったらすみません!)
10周年イヤー、これからが凄い事になるんだと確信したライブだった。(朝倉)

SET LIST:
01. Golden Time
02. The Beautiful Monkey
03. Blood Red Shoes
04. 青く塗れ
05. GO
06. 春の嵐
07. I'M FREE
08. 博士の異常な愛情
09. Miss X DAY
10. Black Eye Blues
11. 月に吠える
12. 月面のプール
13. Buffalo Dance
14. KIDS
15. Dancing Zombiez
16. シーガル
17. プシケ
18. ベストライド
19. 心臓
20. 花

EN1. BLUE
EN2. Human License
EN3. 理由無き反抗

W-EN. I LOVE YOU
■『THE BLUE MOVIE -青く塗れ!- 2016.06.04 Live at 新木場STUDIO COAST』
◆10thアニバーサリーパック
Blu-ray盤:TEXI-64023/\5,980(税別)/Blu-ray 1枚+CD 1枚
DVD盤:TEBI-53400/\4,980(税別)/DVD 2枚組+CD 1枚
《収録内容》
①6/4新木場STUDIO COAST「THE BLUE TOUR -青く塗れ!」ライブ映像
②3/4新宿LOFT「Deep Blue Night」からレア曲を収録
③「THE BLUE TOUR in LONDON ~We Gotta BLUE!~」
 Dr渡邊一丘責任編集、2月に渡英した際のドキュメント映像を収録
④「BLUE」シングルCD
2月のロンドンレコーディングにて制作の新曲「BLUE」を収録
◆通常盤
DVD(通常盤):TEBI-48402/¥4,500(税別)/DVD 1枚
①6/4新木場STUDIO COAST「THE BLUE TOUR -青く塗れ!」ライブ映像のみ収録

OFFICAL HP http://www.afloodofcircle.com/