LOVE LOVE LOVE 『HEART BEAT』インタビュー
INTERVIEW[2015.10.14]
●『Lamp』
寺井:これね、声が出なくなった事件の時に作った曲ですね。春先くらいにフジタユウスケくんとやってた『ワンマンっぽいツーマン』という企画で声が出なくなっちゃって、それのリベンジみたいな感じで多分9月くらいに2回目をやったときに出した曲です。
澤本:去年ね。
寺井:そう、『Walk in the Morning』と一緒に出したのかな。これはあの時すごい考えた事を色々書いたかな。なんかこう、歌詞そのままになってしまうけど、結果がどうであれ一生懸命やれば人って何か誰かに残せるものがあると思うんですよ。スポーツが一番分かりやすいと思うんですけど、どんなに努力したって残酷な結果が出る時もあるじゃないですか。それでもそれを見ている人は感動するし、その人に何か残るものってあると思うんですよね。それって結構重要なんじゃないかなって。それによって人は思う事があるわけだし、姿勢が大事なんじゃないかな。常に逆風に向かっていく事とか、それによって人って勇気付けられたりするし、私もチャレンジしようかなって思うと思うし。そういう事を自分も出来たらいいなって思ったんですよ。声が出なくなった時は、弾き語りとバンドと2本ライブがあったんですけど、弾き語りの方は本当に声が出なかったので一曲しか出来なかったし、バンドの時も僕の代わりに誰かに歌ってもらいつつ1曲しか歌えなかって情けなくてしょうがなかったんですけど、それでも周りのお客さんは心配して声を掛けくれたし、メンバーも支えてくれたし、それを見ているとくよくよしている場合ではないなと思ったんですよね。くよくよされても誰も喜ばないし、それだったら情けない自分は自分でちゃんと認めて、明日に向かおうと。その姿勢でしか、僕は何もお返し出来ないから。そういう事を考えながら作った曲ですね。これそういえば下北のローソンで書きましたわ。
●ローソン(笑)。
寺井:この歌詞を書いている時、ちょうど新宿でライブやったんですけど、新宿でAメロ書いて、その続きを下北のローソンで書いてました、俺(笑)。今思い出した。次の日が確かレコーディングするってなってて、まあボーカルは後でも良かったんですけど、歌詞はある程度書いておきたいなという思いがあって。
浦山:バンドのアレンジは大分。
寺井:あーアレンジは良くなったとは思うんですけど。
澤本:面白かったですよ。何か録り始めるっていう時にずーっと寺井さんが悩んでて、
浦山:始まらへん。何かちょっとこのままやるのは、なんかな~って。
澤本:なんか~って(笑)。皆で話してこんなんどう?それでいこう!って。いざやったら良い感じになってな。
浦山:中々こういうアプローチは今までしてこなかったから。
澤本:ちょっと派手に。歌はね、淡々と行くんだけど。淡々でもないか。楽しかったな、この曲、アレンジの出来具合が。

●では、お一人ずつ、作り上げた感想をお願いします。
寺井:そうですね…作り終えた感想ですか?うーん、確実に進んで行けてるなっていう実感は凄いあります。バンドが前に、前進して行けてるなって。後はそれに結果が伴ってきたら良いんですけど。進んで行ってることが重要だと思うんで。その実感は凄くあるし、それぞれがそれぞれの役割を意識し始めてる感じもするし、バンド、音楽以外のところでも。それはアルバムの制作を通して感じれたし、今後ももっと、そういう形で出来る限りやっていきたい。なんか自然とこう、協力してくれる人が増えていくっていう、事をしたいんですよ。この先は。で、何か気が付いたら一つのチームと言うか会社と言うかになってたらいいなって。本当にその一歩目だったんで。頑張るしか無いなって。もう次作の事を考えなきゃいけないし。次は準備期間をしっかりもって、頑張りたいなって感じですかね。
浦山:感想としてはですね、ひとまずちょっとだけホッとしてると。ただやっぱりこれをもって、直接色んな人に聴いてもらえるように、ライブに向けてここから準備して行きたいなと。ツアーに向けてワンマンに向けて。で、まだまだ、やってみて出来るなと思うことはあったし、時間って部分で制約された部分もあったし、こうやって全部自分らでやるのも、何かの糧には絶対なるはずなので、それを信じて、前を向いてやっていきたいなと。そう思います!レーベルとしてはまだやらなきゃいけないこといっぱいあるんですけど、まだまだ、宣伝であったりとか、いろんな事は出来る限りとは言っても、完全にインディペンデントなので、予算の面とかでもそんなに割けるものでもないし、でもちょっとずつ、その輪が広がっていけたら、Nutria的にはそんな足が早い動物でもないし、今は水面下にもぐってますけど、ちょっとずつ顔を川面に出して、皆から注目されるようになればなと思ってます。
澤本:録り終えて…そうですね、よくやったなというのがまずあります。でも限られた中で今までの経験をちゃんと生かして…生かしてと言うか今までの経験が無かったら出来なかったんだろうなって思える所まで来て。また更に自分らでやった事によって、まだまだ出来る事あるなって思ったし。いつも言ってるんですけどね、いつも現段階でやってる事はちゃんとやってるんだなって。でもまだまだ上を目指せると言うか伸びしろと言うか、まだ進んで行く過程なんだなと思うと、次回ももうちょっと出来る事が増えていくだろうし、それがちゃんと続けていけれるだろうなと思えた一枚でもあったし。ドラムに関しても凄く良かったなと思ってて(笑)。ちょっと時間かかった所もあったんですけど、納得できるところまでやらせてもらって。はい。
●今後の予定など教えてください。
寺井:やっぱり12月5日の京都MUSEのワンマンですね。ワンマンと、ワンマンに向けたツアーと。各地わりと行くんで。
浦山:久しぶりに行く所も多いんでね、仙台とか広島とか非常に久しぶりなんで、「こっちの方にも来てください」ってメッセージもたまに貰ってたりもしてたんで、凄い楽しみにしてるし、お客さんにも楽しみにして欲しいなと思います。それを経てのワンマンでもあるし、この数年のLOVE LOVE LOVEを経てのワンマン!本当に久しぶりに聴くな、久しぶりにライブ行きたいなって思ってもらえるアルバムになったと思うんで。なんて言うか京都MUSEでワンマンやるのも初めてなんで。
●あ、そうか。イベントはやってたけどワンマンは初で。
寺井:そう。
浦山:ワンマンは初です。実は。イベントはずっとMUSEでやってましたけど。ワンマンは意外とやった事が無くて。だから僕らとしても改めて京都での答え合わせと言うか、そういう感じになれば良いなと。
寺井:ハイパーなんでね。「HYPER LOVE LOVE SHOW!!」
澤本:LOVE LOVEしよう!
●(笑)
浦山:ほんま是非、足を運んで欲しいですね、京都MUSEに。
●はい、ワンマン後の事もちょっと教えてください。
寺井:ワンマン後は、春あたりにミニアルバムを出そうかなとは思っています。今回のアルバム制作でいろんなことが分かったので、その経験を活かして次作を作りたいですね。本当は、年に一回のペースでアルバムは作りたいんですけど、ちょっとタイミング的に春に出したいというのもあって、それだとアルバムよりミニアルバムの方がよいかなって。さすがにフルアルバムがでた半年後にまたフルアルバムでたらついていけないでしょ(笑)。作曲する側だってついていけたもんじゃないし。あとは余裕があれば、ライブDVDなんてものも出したいんですけどね。ちょっとこれは果てしなく未定です。でも、出したい気持ちはあります(笑)
浦山:そう、ライブも自分達で安定してきたなって思ってて、何か、今までは必死になってライブやってきたところがあるんですけど、良い意味で力を抜いて出来る様になってきたし。なので、そういうのをパッケージングしてお見せできるのも良いんじゃないかなって。
寺井:あとは、アコースティックE.P.の『UNPLUGGDE』シリーズをまとめた物も出したいですね。アルバムな感じで。結構、やりたいことは色々あるんですよ(笑)。あとは自主イベントの「バカンスdeござんす」をもっとスケールの大きい物にしようかと思ってます。来年はもうちょっと良い形で出来たら良いなと。
●盛りだくさんですね(笑)。
寺井:来年…もっと忙しくなってそうだな(笑)大丈夫かな?(笑)。
●楽しみにしてます(笑)。ありがとうございました。

(文・写真 朝倉文江)

『HEART BEAT』
01. ONE STAR
02. 鼓動
03. 新しい季節
04. Walk in the Morning
05. Musication
06. サーチライト
07. Flower Soul
08. ウォーカー
09. あしたのストーリー
10. レイン
11. Lamp

CD
NURL-1001/2,300円(税込)
Nutria Records
2015.10.14発売
LIVE SCHEDULE
「HYPER LOVE LOVE TOUR!!」
10/17 京都nano
10/25 新宿Marble
11/05 川崎 Serebian Night
11/06 仙台 FLYING SON
11/12 京都 拾得
11/13 広島 BACK BEAT
11/16 名古屋 池下CLUB UPSET

ワンマンライブ「HYPER LOVE LOVE SHOW!!」
12/05 京都MUSE

■詳細は公式HPへ http://www.love3-web.com/