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ラッキーオールドサン 『ラッキーオールドサン』インタビュー
INTERVIEW[2015.08.21]
これは、僕らの第一章の始まりと、終わりでもある。
だからこっから「さあ、次は何をしようか?」って、ワクワクしている状態なんです。(篠原)
いくつ歳を取っても、皆さんに聴いて貰える作品であって欲しい。(ナナ)

坂の上から見える風景とその先へ。男女ポップデュオ、ラッキーオールドサン。大学生という境界の季節に紡がれた音楽たちは澄んだキラメキに溢れていて、さわさわと心を揺らします。あどけなさが残る女性ボーカルの伸びやかな歌声は独特の温度と響きで優しく耳に届くのだ。気だるげな男性ボーカルがまた良い味出してます。ふたりの出会いの話から、セルフタイトルとなるフルアルバムの話まで色々聞きました。全曲コメントもあり。
●よろしくお願いします。まずは、フルアルバム、リリースおめでとうございます!
篠原良彰:ありがとうございます。
ナナ:ありがとうございます。
●自己紹介に絡めて好きなものと嫌いなものを教えてください。
ナナ:すきなものときらいなもの…。
篠原:好きな物は、囲碁です。自分2段です。大学も囲碁部でした。嫌いなものはキュウリです。ギターと唄やってます。あと曲作り…あえて言うならソングライターですね。
●ではナナさん。
ナナ:好きな動物はヤギで、嫌いな食べ物は玉ねぎです。歌を唄っています。ナナです。よろしくお願いします。
●ヤギは何で好きなんですか?
ナナ:ヤギは…気付いたころから好きで、動物園とか牧場にいるヤギ…可愛い(笑)。ビー玉みたいな眼の。
●はい。それではラッキーオールドサンの成り立ちを教えてください。どんなところから始まったんですか?
篠原:元々は、別々のバンドをやってて、そのバンドは続いてるんですけど、それとは別に僕がパンクみたいなバンドをやってたんですよね。そのボーカルの人が居なくなっちゃって、でもライブは決まってるからどうしよう?ってなった時に、僕がナナさんを誘ったっていうのが最初です。
●お互い別々のバンドで、それは今も平行してやってて?
篠原:そうです。自分は「COPIES」っていうバンド。
ナナ:私は「箔」っていうバンドをやってます。
篠原:僕はその「COPIES」っていうバンドで企画もやってて、その時に「箔」を呼んだりしてたんです。それで面識はあったっていうくらいで。
●同じ大学のサークルとかだったんですか?
ナナ:違います。
篠原:大学まったく関係ないです。
ナナ:(笑)たまたま対バンして。
篠原:ライブハウスで知り合ったんです。
●あ、じゃあお互い普通に学外でライブするようなバンドだったんですね。
篠原:そうですね。UFO CLUB(東京・東高円寺)で知り合ってますね、最初。ちなみに、このアルバムに参加してる舟久保ニキくんっていうドラムと、ベースの牧野祥広さんはCOPIESのドラムとベースです。田中ヤコブくんは、企画で呼んでたバンドの人だったし。皆何かしら繋がりがあって。
●ああ、そうなんですね。意外と近い輪で作られた作品なんですね。お2人が出会ったのはいつですか。
ナナ:2013年ですね。2013年の夏に出会って、
篠原:バンドは2013年の冬くらいに、ラッキーオールドサンっていうのはスタートしてますね。
●はい、最初はピンチヒッターでナナさんを呼んで、そこからバンドにしようと?
篠原:最初、僕は歌を聴いた事なくて(笑)。
ナナ:私歌ったことも無くて(笑)。誘って貰って初めて唄ったんですけど。
●ええ!じゃあ「箔」ではボーカルじゃなくて?
ナナ:キーボードをやっています。
篠原:なんなら、それまでそんなに話もしたことなくて。あんまり良く知らなかったんですよ。
ナナ:ふふふ(笑)。
篠原:何か、直感的に、誘った(笑)。
●その直感凄いな(笑)。
篠原:(笑)それでそのバンドで一回演奏して、それはそこで終わったんですけど。僕の中に…フルカワミキさんとかみたいなボーカル像が頭の中にあって、誘ったのが最初なんです。ちょうどその時にナナさんが曲を書き始めてて、それを聴かせてもらったんですけど、それが凄い良くて。それを聴いた時に、パンクとか今まで自分がやってた事を一旦ゼロにして、別の形で一緒にやりたいなと思ったのが最初ですね。
●はい。ナナさんは誘われた当時曲を作り始めていた?
ナナ:ええと、唄ったことは無かったんですけど、一人で曲は作っていて、でもなかなか人前で演るっていう機会は勿論無くて。その時に良いタイミングで篠原さんから声をかけてもらって。「実は曲を作ってるんだ」って話して、初めて人に聞いてもらったのが最初です。
●じゃあ本当に良いタイミングで出会ってたんですね。
篠原:そうですね。自分はその終わっちゃったバンドで結構傷心と言うか、引きずってもいたので、その時にちょうど現れてくれたのが本当にベストタイミング。
●しかもジャンルごと違う方向にいったんですね。
篠原:そう、それぐらいナナさんの曲やりたいって思ったんです。
●じゃあナナさんありきで始まったと。
篠原:そうですね。
ナナ:ふふふ(笑)。
●はい。デュオ名はどうやって決まったんですか?
篠原:ふらっと立ち寄った、レコード屋で、久保田麻琴さんの『ラッキー・オールド・サン』のジャケットを見て、聴いた事も無いんですけど、良い名前だからこれでどうって、ナナさんにすぐメールして、決まった感じです(笑)。
ナナ:(笑)
篠原:でもまだ聴いてないです、意識するのを恐れて(笑)。
●(笑)今まではどんな活動をされてたんですか?
篠原:オルグとか。
ナナ:無善寺とか。
●高円寺の無力無善寺?
篠原:はい。あそこ最初出てましたね。
●結構ディープな所で(笑)。ちなみにパンクから今の音楽性って大分離れてると思いますが、結構何でも聴く方だったんですか?
篠原:僕、結構聴く方だと思います。ミーハーですけど。ヒップポップとかも好きだったし。広いほうだと思います。曲いろいろ作り直したりもしてて、「海へ続く道」とか出来て。タイミング的にも、徐々に今のラッキーオールドサンっぽいのが出来てきてた。
●じゃあナナさんが持っていた世界感に寄せていった?
篠原:いや、それも無いんです。自然だったっていうか。お互いに割りと勝手にそうなっていったと僕は思ってるんですけど。
ナナ:はい。全く変わったなって思うことはなくて。自然に、こういう形になったっていう感じですね。私が初めて作った曲が『何も決まってない』で。それを初めて篠原さんに聴いて貰って、始まったんですけど。あんまりそこから変わってないです。
●ナナさんはどんな音楽を聴くんですか?
ナナ:篠原さん程は詳しくないですけど…私andymoriが大好きで。ユーミンも好き。
篠原:自分、高田渡さんを一番尊敬してますね。最高です。
ナナ:あと銀杏とか。
篠原:あ、共通して銀杏BOYSとか好きです。僕ら、曲ありきで勝負したいっていう、音楽が良い、メロディが良くて詞にちゃんと意味があって、ただそれだけで十分だと思うので。難しい論理的な要素で良く見せたいっていうのが一切ないっていう。あと最近流行っているものに寄せることにも興味ないし。勿論それが良いものだったら取り入れる遊び心はあるんですけど、そこに寄せようっていう気は無いです。