ココロオークション『ターニングデイ/プリズム』インタビュー
INTERVIEW[2015.05.15]
音楽だけだ、と思ってたんですよ、僕を助けてくれるのは。
でも、ライブに来てくれる人が居て、それだけで良いやって、心の底から思えた瞬間があった。
出会えて良かった、そこにいてくれてありがとう、って。

初のシングルは喜怒哀楽の哀と喜、対照的なパワーナンバーからなる『両A面』仕様。「繋がり」があったからこそのやるせなさ・憤りを疾走感に載せて昇華し、「繋がり」に気付けた事で喜びが輝き出し、全てを連れて行く力になる。そう、何回でも。
ライブ音源4曲も収録した、全6曲のお得盤!枚数限定生産なので、迷わず手に入れて欲しい。
●自己紹介として、今気になってることから教えて下さい。
粟子真行:ボーカルギターの粟子真行です。今気になってることは、コーヒーの種類です(笑)。今ココで(笑)。
全員:(笑)。
●今飲まれてるコーヒーはいかがですか?(喫茶店の珈琲の種類で悩んでいた所)
粟子:美味しいです。ウィンナー珈琲です。
●普段から珈琲飲みますか?
粟子:まぁまぁ飲みますね。あの…何?豆挽いたやつをろ過するやつ。
テンメイ(サポートギター):ドリップ?エスプレッソマシンみたいな?
粟子:そう。挽き立ての。それ飲んでます。
大野裕司:ベースの大野裕司です。今気になってることと言えば、広島東洋カープの最下位について。原因は何なのか・果たして挽回出来るのか、非常に気になってます。
●あ、カープファンだ。
大野:カープ大ファンです。
●あれ、でも往年の名選手が戻って来たってニュースで見ましたけど?
大野:そうなんですよ。黒田投手がメジャーから戻ってきて。それもね、ツアーの合間でオープン戦やったんですけど、メンバーと一緒に見に行って。たまたま広島で一日オフがあって、その時日程調べたら試合やってて、丁度良いやと思ってチケット取ったら、その日が黒田選手の二回目の登板日で。見れてちょっと感動しましたね。あの時は楽しかったです!まさかこんなことになるとは!(笑)。
粟子:…その日。僕は弾き語りでしたけどね!
大野:あ、オフじゃなかった(笑)。
粟子:僕とさっちゃん(井川)以外で行ってて。さっちゃんは物販してくれて。
大野:野球まあまあ組は弾き語り行って、野球大好き組は見に行って。
井川聡:俺もテレビで見たよ。お前映ったら良いな~って。
●では井川さん。
井川:ココロオークション、ドラムの井川聡です。最近興味あること…なんやろな。強いて言うなら、「ねこあつめ」ですね。
大野:あ、ゲーム?
井川:ちょっと遅れてるけどね(笑)。
●名前付けてる派ですか?
大野:あ、やってる派ですね(笑)。
井川:僕は名前つけてないですけど、皆やってるんですよね。バンドメンバーの名前付けたりとか。模様替えはしました(笑)。
大野:まったく分からへん。
井川:色々あんねん、機能が。
粟子:コレクション的な楽しみ方があんねんな。
井川:そう。携帯のアプリが気になってます。
テンメイ:あ、サポートギターのテンメイと言います。今、スタバの商品で最近出たヤツがヨーグルトの…珈琲じゃないんですけど、それが気になってます。
大野:若干つまらんかったな。
全員:(笑)。

●では音源について。半年ちょっとぶりくらいですね。
大野:そうですね。半年ちょっと、くらいですかね。
●めっちゃキラキラしてるシングルですね!
粟子:確かに。『プリズム』とかは、キラキラを意識して作りましたね。プリズムっていうからには。
●前作から今回のCD制作の間の事も聞きたいんですが。どんな流れでしたか?前回は体制が変わってタイトな中で作ったり、という事もありましたが。
粟子:ああ、でも今回は割かし時間あったかな?
大野:そうですね。前回よりかはあって。ツアーが終わったのが1月の23日、で、最後にワンマンライブして、で、一旦終わって。そこから制作に入ってって言う感じだったんですけど、日程的には余裕があって。うん。
●じゃあ、2月くらいから制作にかかって。
粟子:そうですね。メロディをツアー中に溜めてて、いっぱい出してその中で選んで。
テンメイ:ワンマンで『プリズム』は演ってる。1月23日の。
大野:あ、間違えました!年明けからやってて、ワンマンモードに切り替えて、ワンマン終わってもう一度レコーディングモードに切り替えてって感じで。『ターニングデイ』は年明けてから作りました。『プリズム』は粟子さんの中だけじゃなくて、一旦スタジオでやったりとかも昔あったんですけど。ちょっと置いとこかなって、一旦置いといた曲。
●さっき曲出しをして選んだって言ってましたが、今回この2曲になった決め手は?
粟子:なに?フィーリング?
大野:今回僕らは流通盤としては初めてのシングルだったんで、手売り(ライブ会場限定盤)の時は一枚出してるんですけど、それはミニアルバムの延長みたいな。今回はライブ音源も4曲入ってますけど、2曲入りっていうか、両A面シングルって事やったんで、シングル感ていうか、押し曲は押し曲でしっかり作るっていう。初めての作業っていうか、そういうの意識しましたね。シングルやから、っていう。
●じゃあ「シングル」を意識して選んだ2曲と。
粟子:僕は、今勢いがあるバンドが4つ打ちとかbpmが速かったりとか、そういうのもあって、そこじゃない所で何か、4つ打ちじゃなくても踊れるよ、とか、早くなくてもカッコイイよって所を、僕は凄い感じて欲しくて選んだかな。ぶっちゃけてしまうと『プリズム』っていう曲は最初はシングルのA面で考えてたんですけど、後々『ターニングデイ』も録ってみて、こっちも出来が良いぞって事で(笑)両A面にはなったんですが、何ていうかな…僕らがやりたかった事、心の価値を高めるっていうような、それをじわっと感じて欲しいなって。じわじわ。心の中から湧き上がる想いとか。そういうとこですかね、僕が意識したのは。
●流行に乗るんじゃなくて、ココロオークションの思う良い物を。
粟子:僕が思うカッコイイを追求した感じです。
大野:はい、シングル感って何かっていう話でしたっけ?
●シングルとして選んだ決め手みたいな。
大野:うん、さっき言ったみたいに『プリズム』を先に作って、それをA面として押し曲でいこうってなって、カップリングっていう気持ちで『ターニングデイ』を作ったんですけど、『プリズム』で僕等らしい良いメロディをしっかりちゃんとやるっていうっていうのを提示出来たんで、逆に『ターニングデイ』は少し殻を破るじゃないですけど、簡単に言うとちょっと突き破ったような、ある意味で適当と言うか、勢い重視みたいな。
粟子:ああ(笑)。
大野:僕らあんまり勢い重視みたいな曲は作らない、もう少し綿密に作って設計図があるような曲が多いんですけど、結果、片方をそういう風に作った時に、今まで無い要素と僕等らしいメロディと良い感じに混ざってたんで、結果両A面っていう形に出せるなってなったんですけど。
●じゃあ『プリズム』が呼んだみたいな。
大野:そうですね。全体的なサビの感じとか、提示できる一曲があったんで。シングルらしいなって思ってますね。メロディをちゃんと提示できるのがシングルに向いてるかなって。
井川:粟子が持って来てくれた時点で、耳に残るメロディやったと思うんで、シングルでええやん!って思いましたね。
大野:あ、両方?
井川:うん。『ターニングデイ』って勢いっていうコメントやけど、更にだいぶ速いやんな、これ。
大野:bpm的に。
井川:今までよりも更に上に行くって言えば良いのかな?やってこなかった事もちゃんと盛り込んでて。
大野:そういう意味でもシングルっぽいね。新しいことを提示するっていう。
井川:うん、そうそう。やってて楽しかったですね。俺の耳に残ったように、みんなの耳に残ってくれたら良いなって。
大野:シングルって曲目少ないんで、集中出来るし、いつもより余裕もあったので…プレッシャーもありますけど、楽しく出来たなっていうのは、ちゃんと準備できたのもあるんだなって思いますね。

●今回、竹内修さんが制作に参加されてるって事ですが、どんな関わり方だったんですか?
粟子:デモの段階から関わって貰って、曲選ぶのも竹内さんと一緒に選んだとこもあって。メロディが良いから『プリズム』で行こうって。『ターニングデイ』はこれに入る予定じゃなくて、こんなん出来てます・どうですか?って。「良いですね、でもシングルっていうのとはちょっと違うかな」ってなってて。でも『プリズム』の形が出来た時に「カップリングでどうですかね?」って。「ああ、カップリングに良いね」って。
大野:『ターニングデイ』も『プリズム』が出来た時にアレンジも変わって。
粟子:うん。制作の段階から関わってもらって、歌詞、ですかね。あ、でも違うか。『ターニングデイ』はほとんどそのままです。儚い感じが出てて良いですねって言ってくれて。『プリズム』は…どこだったかなぁ、忘れちゃった。…基本はほぼ変わってなくて譜割りだとか、分かり易すぎて稚拙に聴こえる所をもうちょっと君等らしくやったら良いんじゃないかなとか、そういう話のキャッチボールがあって。一番はやっぱりメロディの部分ですかね。
大野:(笑)歌詞ちゃうかったんか!
粟子:歌詞ちゃうかった(笑)。
井川:思い返す作業(笑)。
大野:メロディは横で見てても試行錯誤してましたね。『プリズム』に関してはサビが変わったりもしたんで。スタジオで詰めながら竹内さんにも意見を聞いて、またやって、コードをいじって。結構そこは何回も意見を往復させたりして。あ、よく「この曲はアンセム」って言ってたね。最終的には家に帰っても残るメロディ、それはさっきのシングル感にも繋がって行くと思うんですけど。そういう方向に、不親切なアレンジしないように(笑)。
●わはは(笑)。
大野:すぐこねくり回しちゃうからって(笑)。