COLUMN[2013.09.26]
夏目知幸の「なっしんぐ・すぺしゃる」
Vol.1 若者はみんなサービスエリアのカレーなのだ!
こんにちは。コラムをやる事になりました!
7月のある日用事が早めに済んだんで、クラブ(※注1)のチケットカウンターの手前でオープンを待っていたんですタバコを吸いながら。すると当サイト・トートを動かしている通称Qさんが現れまして「あ、どーも」という感じで軽い近況報告になったんですね。Qさん、「新しくサイトを立ち上げて、ジョセフ・アルフ・ポルカのてんしんくん(※注2)にコラム書いたりしてもらってるんですよ。」と。ほほう。それなら俺もやりたいなあということで、まあかなり端折りましたがそういう経緯でいまここに僕の書いた文章が載っています。月1回更新の予定ですのでよろしくおつきあいのほど。

コラムタイトルは「なっしんぐ・すぺしゃる」にしました。思いつきで決めたのでほんとに意味は特にないっす。しかしタイトル通りに特に何も言っていない文章を書くってのはこれ難しいですから、がんばらないとなあと。ぼんやり考えています。

困ったらすぐ検索する悪い癖が全然治らないんですけど、またやってしまいまして、すぐに「nothing special」でぐぐってしまいました。すると例文の中に「あのカレーはまあまあでした。」てのがありまして、なんだこの例文超日本の会話じゃんと思いながらまあまあのカレーについて思いを巡らしました。
まあまあのカレーって聞いて思い出すのはサービスエリアのカレーですよね。どこで食ってもまあまあです。ていうかこだわってたらイラッとくる。ちげーよ。おれは普通のが食いたくてお前を選んだのに。ああ愛しい黄色カレー。
あれ以上にまあまあのカレーはないです。以下もないですけど。いや、まあまあに以上も以下もないか。いや、ある気もする。話を戻します。
あのカレーの「特にない」感って「特にない」界でも最強な気がします。あの何者でもなさ。ザ・平凡。しかもなにがすごいって完全にストリートな「特にない」ですよね。無印良品みたいなブランド化された「特にない」「何者でもない」ではなくて(だから無印はちょっぴり恥ずかしさを醸す)、普及して愛された故の平凡化。なるほどあいつのかっこよさが適当につけたコラムタイトルによって明らかに!

どついたるねんカツカレーTシャツ大ヒット(※注3)の秘密もこれで理解できました。あのカレーも普通のカレーのはずです。カツカレーのカレーは普通じゃなければダメ。普通のカツカレー、最強。最強っていうか代表。普通のカレー界の顔役。ありふれていて安くて特に見向きもされずそれでも愛されるべき存在=若者=カレー。それを代表する俺たち、どついたるねん=カツカレー。美しい。パンクすね。
そういえばアジカンのごっちが「どついたるねんは俺にはまだ刺激が強すぎる。」と言っていたけれど是非ここはひとつ普通の(陽気な)カツカレーだと思ってご賞味いただきたいところです。

僕も自分自身どんなカレーでありたいかちょっと考えてみました。僕はなすカレーがいいかな。素揚げしたなすのってるやつ!
なす(※注4)もかっこいいすよね。栄養ない。たしか、8割くらいが水分。うまいだけ。うまいだけっておまえええええ!てもう可愛くて仕方がないなす。もう時期過ぎてしまいましたね。来年の夏はなすパーティーしたいなあ。

というわけでこんな感じで第一回は終わりです。
次回は「阿佐ヶ谷に来たら中華を食うべし!」か、「どんなに劣勢でもジーパン男子たれ!」のどちらかをお送り致します。

ちゃお!


(※注1) 普段クラブは行かないんですが毎月最終火曜日に渋谷WOMBで「月刊ウォンブ!」という企画が催されてまして、そこへ行った時の出来事です。とても楽しい企画なのでみなさんも是非!火曜日にこんな楽しいライブが見れるなんて東京っていいよね~って思えます。

(※注2) ジョセフ・アルフ・ポルカ。名古屋のバンド。

(※注3) 白のポケTにカツカレーとバンドロゴをプリントしたTシャツが大ヒット。PUNPEEも愛着。僕の友人たまちゃんはこのTシャツを着て丸井新宿店をプラついていたらアパレルショップ店員に「どついたるねんTですね!」と声をかけられたらしい。OIOI(おいおい!)

(※注4) なすがかっこいいと思えない人にはこちらの本をお薦めします。昔女の子に貸したら、「男の子ってこういうの好きだよね」と言われてそのコを嫌いになりかけました。でも、嫌いにはなりませんでした。
夏目知幸
バンド、シャムキャッツのボーカル&ギター。現在Turntble Filmsとスプリットアナログ12インチ発売ツアーを行っている。好きな食べ物は中華焼きそば。最近気になる事は「マキシ丈ワンピを流行らせたのは誰なんだ」です。

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